ここで、タンチョウにつきまして簡単に説明します。タンチョウは日本に生息する鳥の中で最大で、体長は140センチ位で翼を広げると2メートル以上にもなります。現在は北海道の東部でしか(日本以外では中国と朝鮮半島に生息しています)野生のタンチョウを見ることができませんが、江戸時代までは関東でも生息していたようです。その後、乱獲や繁殖地である湿原の減少により、徐々に姿を消してゆき、一時は絶滅の危機に瀕したこともありました。絶滅寸前のタンチョウを救ったのは、釧路湿原の周辺の自治体や地域住民の人々で、手厚い保護により現在は800羽以上のタンチョウが確認されています。
良くタンチョウは渡り鳥かと勘違いしている人もいるのですが、渡り鳥ではなく1年中その姿を見ることが出来ます。但し、冬場以外は湿原の中で生活している為、その姿を見ることは難しくなります。それでも、最近は数が増えており夏場などでも、畑や牧草地で見かけることもありますが…。
とにかく、この鳥は本当に美しいです。