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<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 97. 福山のくわい

2021-04-01 07:43:37 | 食品

 登録番号 第97号 福山のくわい
 
 特定農林水産物等の区分 第1類 農産物類 野菜類(くわい)

 特定農林水産物等の生産地 広島県福山市

 登録生産者団体 福山市農業協同組合

 特定農林水産物等の特性 表面の青色が鮮やかな美しい外観、ほっこりとした食感が優れているくわい。お節料理における縁起の良い食材として需要が高く、また、品質の維持、長年にわたる安定した供給、厳しい選果体制などが市場関係者から高い評価を受けている。
 地域との結び付き 明治35年頃、福山城周辺の肥沃な堀で栽培が始まった。瀬戸内の温暖な気候と日照量の多さや、江戸時代に造設された用水路が、多量の水を必要とするくわい栽培に適している。

*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i97.html より

 

 国が守る地域の財産に認定

 生産量日本一を誇る福山市の特産クワイがGI登録の快挙
 生産量日本一を誇り、福山市を代表する特産のクワイが6月29日、農水省の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。
 GIは、地域で育まれた伝統を持ち、高い品質が生産地と結びついている農林水産物や食品の名称を知的財産として保護する制度です。100ヵ国以上がGI制度に取り組み、日本では平成27年に導入されました。当JAでは、令和元年5月に名称を「福山のくわい」として、農水省へ申請。福山くわい出荷組合による徹底した品質管理や、厳しい選果体制、産地の歴史などが高く評価され、全国で97件目として登録されました。
 同出荷組合の喜多村眞次組合長は「GI登録を弾みに、全国へ『福山のくわい』をPRしていきたい」と意気込み、当JAの佐藤宏組合長は「さらなるブランド力の強化を図り、生産者と一体となって生産振興につなげていきたい」と話しました。

 生産量日本一の産地
 クワイは、実から立派な芽が伸びるその形から、「食べると芽が出る」目(芽)出たい縁起物としてお節料理や祝いの席で親しまれています。ほっこりとした食感で、食べるとほろ苦さのなかに甘味が残るのが特徴。オモダカ科の水生多年草で、中国が原産です。アジアやヨーロッパ、アメリカにかけて広く自生していますが、食べる習慣があるのは日本と中国だけです。鍬(くわ)のような形をした葉の下に、芋のような実がなることから「鍬芋(くわいも)」と呼ばれ、それがなまって「クワイ」に。漢字では、「しゅうとめをいつくしむ」と書いて「慈姑」。古代の中国ではクワイが滋養強壮に効き、長寿の食材と考えられていました。デンプンやペクチン、セルロースなどの成分を含み、たんぱく質の含有量は野菜類の中でトップクラスです。
福山城 福山では古来、現在の千田町の沼地に自生していました。明治35年ごろ、これを福山城周囲の堀に持ってきたのが栽培の始まりとされています。堀は、土地が新しく肥沃(ひよく)であったため、生育が良好でこの出来を見た農家が栽培に着目し、本格的に作るようになりました。
 昭和30年代からは、デパートなどが重箱詰めのおせち料理を大々的に販売するようになり、お正月にクワイを食べる習慣が広がりました。このころから「芽が出る」縁起のよい食べ物として需要も拡大し、福山でも水稲の転作作物として、川口町や新涯町、曙町など福山市南部を中心に作付面積を増やしました。昭和42年には、「福山くわい出荷組合」が結成され、JA福山市川口支店を拠点とする共同出荷体制が確立されました。平成に入り埼玉県を抜いて全国生産量1位の産地に。平成30年度には、35戸が約11.8ヘクタールで栽培し、広島県内や関西、九州などの市場に約130トンの出荷を見込んでいます。

*http://www.jafukuyama.or.jp/tokusan-kuwai.html より

 


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