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<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 42. 木頭ゆず

2021-02-05 07:11:12 | 食品

 登録番号 第42号 木頭ゆず

 特定農林水産物等の区分 第3類 果実類 ゆず

 特定農林水産物等の生産地 徳島県那賀郡那賀町
 登録生産者団体 木頭ゆず振興協議会

 特定農林水産物等の特性 果皮障害の発生が少なく、外観が美しい。半世紀に渡る優良系統選抜により、果皮が厚く、果汁が多くて香りが良い。
 地域との結び付き 那賀町は標高が高く冷涼であるため、果実の色合いが良い。また、夏期の降雨量は徳島市の2.5倍以上と多雨であり、夏期の乾燥が原因となる「かいよう性コハン症」の発生が軽減される。旧木頭村では古くからゆずが植えられていたが、昭和35年に大阪中央市場に販売し高い評価を受けたことを契機に本格的な生産が始まった。

*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i42.html より

 

 「木頭ゆず」は、徳島県那賀町で半世紀にわたり品種の系統選抜が繰り返されたことで、果皮が厚くて果皮障害の発生が少なく、外観が美しいことが特徴のゆずです。その品質は国内及びEUの市場から高い評価を得ています。

 「木頭ゆず」は、那賀町の在来品種から系統選抜された品種を用い、生産者団体が決めた基準に基づき栽培されています。
 青果用の出荷は、直径4cm以上でバラ傷、刺し傷の無いものを選別します。なお、基準を満たさないもので、傷や病害虫の被害が著しくなく、腐敗果でないものは加工業務用に供します。

 那賀町は、標高1,000m以上の山々に囲まれ、9割以上が森林といった地域です。
 気候が冷涼で、昼夜の寒暖差が大きく、夏期の降雨量が多いといった特徴があり、鮮やかな色合いや高い香りを有し、病気にも強い柚子が生産できる適作地となっています。
 この地域では、古くから「酢」といえば「ゆず酢(1)」を指し、各家庭の庭先や畑の畦畔にゆずが植えられてきました。

 木頭ゆずの本格的な生産活動は1960年。旧木頭村の有志6名が大阪中央市場に木頭ゆずを試験的に出荷し、高い評価を受けたことが契機となっています。これに伴い、1961年には地域で品種の系統選抜のための育苗が開始されました。
 その後、木頭ゆずの生産は、那賀川(2)流域の5ヶ町村(現、那賀町(木頭村、上那賀町、木沢村、相生町、鷲敷町))に拡大し、現在に至っています。
 地域では、酸味の強い柚子の用途を工夫し、料理の味付けなど、さまざまな方法で用いられています。

 (1)ゆず酢:穀物酢や黒酢、醸造酢、果実酢などとは異なり発酵されてない果汁です。ゆずを絞り塩などで味を調えて保管し、和え物や魚や鍋料理などに利用されます。
 (2)那賀川:徳島県内で最も長い河川です。2006年に実施された「河川水質調査(四国地方整備局)」では、「最も良好な水質」として四国一の清流に選ばれました。

*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/42.html より


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