「外池酒造店」
外池酒造店は1937年(昭和12年)創業。
外池家の歴史を辿ると、江戸時代の1829年(文政12年)に近江商人が栃木に来て造り酒屋を創業したことに始まります。
近江商人は、今をさかのぼること数百年前、豊臣秀吉が活躍したころ、近江の国の殿様蒲生氏郷が福島に国替えになったときに、殿様が多くの職人、商人を商工業の振興のために連れて行ったことから、関西の近江の国と関東・東北の国との間を行き来する商人が生まれたことが起源と聞いております。
酒造りを始めた近江商人が生まれたいきさつを聞いたところによると、行商をしていた商人が米を買って、付加価値の高い酒に加工したことから始まったようです。
1829年(文政12年)に栃木県宇都宮市で始まった造り酒屋外池荘五郎商店。
その5男として1904年(明治37年)に生まれた外池逸五郎は、学校卒業後、家業の造り酒屋を兄と一緒に営んでいました。
そして外池逸五郎は、1937年(昭和12年)に益子の地に分家という形で「外池酒造店」を創業。
当初の銘柄は「八千代鶴」。しばらくして「燦爛」に変わりました。
現在の蔵元は3代目の外池茂樹。
日本酒以外にも米を原料とした焼酎、リキュール、どぶろくなど様々な商品を開発し、製造販売しております。
日本酒コスメも開発し、オリジナルのブランド「蔵元美人」も全国展開しております。
2012年からは、明日の日本酒への挑戦として新ブランド「望bo:」の製造を始めました。
2015年からは、伝統的な酒造りの技術を学び、下野杜氏と南部杜氏の資格を持つ杜氏小野誠が先頭に立って全力で酒造りを行っております。
2019年には日本酒の価値観・未来を見据えて本物を追求した新ブランド「外池 AUTHENTIC」の製造及び販売を始めました。
2019年は全国新酒鑑評会6年連続金賞をはじめ、IWC、KuraMaster(フランス)等、国内外のコンテストにおいて40タイトル以上受賞しており、全米日本酒歓評会では1社だけに授与されるエメラルド賞も受賞することができました。
また、国内外のコンテストで最も評価された酒蔵を選ぶ「2019年 世界酒蔵ランキング」では第4位をいただくことができました。
海外輸出にも力を入れており、2023年現在17ヵ国(台湾、香港、韓国、シンガポール、ベトナム、マレーシア、イギリス、オーストリア、フランス、イタリア、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、スペイン、ブラジル)へ出荷しております。
また、酒蔵には年間数万人が訪れ、観光酒蔵として観光地である益子町を盛り上げています。心温まるおもてなしを心がけ、お客様に日本酒の楽しさ、益子町の魅力を発信していける蔵でありたいと思っております。
外池酒造店 栃木県芳賀郡益子町大字塙333番地1
代表銘柄
燦爛 純米大吟醸
香りは華やかで青リンゴやカリンを思わせます。
口に含むと柔らかい甘味を感じ、嫌味のない渋みと苦みが、ほどよい酸味とバランス良く口の中に広がり、ふくよかな味わいの余韻が続きます。
山田錦の上質な旨味と、エレガントな香りのハーモニーをお楽しみください。
これだけで主役になりますが、白身魚の刺身、フルーツサラダ、アヴォカドのサラダ、冷たいクリームスープ、パルマハムなどとペアリングして飲むのもおすすめです。
10度程度でスッキリとした清涼感があり、15~20度くらいの常温では甘味が広がります。
アルコール分 16 度
使用米 栃木県産「山田錦」・精米歩合38%
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
おいしいお召し上がり方 少し冷やして
保存方法 冷暗所
外池AUTHENTIC 大吟醸 袋吊り雫酒
日本酒の新しい価値観・未来を見据えて本物(AUTHENTIC)を追求して醸した逸品。
果物を思わせる華やかな香り。とろみのある旨さが口の中に広がります。
甘味のある芳醇さとキレのある後味に仕上げました。酒米は兵庫県産山田錦。
深みのある味わいで、淡泊な料理とともに是非お飲みください。白身魚の刺身や、カマンベールチーズなどもおすすめです。
5℃~10℃くらいに冷やしてお飲みください。
☆令和2年 第101回南部杜氏自醸清酒鑑評会 吟醸の部 優等賞☆
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合:38%
アルコール分:18度
保存方法:冷暗所
望(bo:)は、未来の日本酒への挑戦。
「望」は、爪先立って遠くに目をやることで、嗜好品としての日本酒、文化としての日本酒など明日の日本酒への挑戦として立ち上げた新コンセプトの日本酒ブランド。
遥か遠くを見渡せるような、すがすがしい透明感と、淡麗かつ芳醇なまあるい甘みがクセになる美味しさは、きっと誰もが気に入ってくれるはず。
また、ルビの「bo:」(ぼう)は「buono(美味しい)」という意味にも。
望シリーズはすべて無濾過でアルコール16度の原酒。そしてアルコール添加をしない純米酒。どれも食中酒にふさわしく、酸のキレがある味わいが特徴的。
そして、ラベルの書は、墨の魔術師と呼ばれ、東洋の伝統的書法である“墨”芸術の書を基盤として、最もそれを現代的に表現する日本でも唯一の作家である金田石城さんに書いていただきました。
望(bo:)は、流通限定商品です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます