「 072 原了郭黒七味袋入り〈原了郭〉」
材料をから煎りし、丁寧に揉み込むことで独特の濃い茶色となります。
手間をかけることでしっとりとした、当店だけの七味が生み出されます。
豊かな香りと奥深い味わい、そして唐辛子のピリッとした辛さが和洋中何にでもお使いいただけます。
開封後は、賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がり下さい。
※手で切れる素材を使っておりますが、切りにくい場合はハサミをお使いください。
株式会社原了郭 京都市東山区祇園町北側267
創業
元禄16年(1703)江戸時代中期。時の将軍は、5代徳川綱吉である。
天皇や将軍を診ていた漢方医の『曲直瀬 道三』が御香煎を処方し、(時代を考えると、三代目か四代目の道三にあたる)この御香煎を道行く人に飲ませ、竹筒に入れ販売したことがはじまりである。当時の様子が丸山応挙の弟子である山口素絢(やまぐちそけん)によって『東海道名所図会』に描かれている。
黒七味のはじまり
今では看板商品となっている黒七味ですが、実は百年以上前の新商品。
当時の当主が、香煎に並ぶもう一つの看板商品を生み出そうと、香煎の原料の一つである 山椒に着目したことから生まれました。発売当時の商品名は『ヒリッとからひ』で、後に 『七味唐からし』となり20年ほど前まで七味唐からしでした。
黒い七味は、当時原了郭でしか製造しておらず一般的でなかったため、買い求めた方や頂き物をされた方が「古くなっているのでは?」「湿気ているのでは?」などと心配されることがありました。また、近くのお客様からは、「黒いのんちょうだい」とお求めいただくこと多かったことから、最初から商品名に“黒”を用いることを思いつき、13代目が『黒七味』と改名し、登録商標を取得しました。
黒七味が黒いわけ
原料は、白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒ごま、麻の実の七種類。
この原料の一部をから煎りし、細かく挽いた後、丁寧に揉みこむことで唐辛子や山椒の色が隠れ、独特の濃い茶色となるのです。混ぜ合わせてつくる七味との違いが色に出ているというわけです。
しっとりとした質感と深い香り
黒七味は、原料の持つ油分を挽き出し、丁寧に揉みこむことで原料同士が調和し、しっとりとした七味に仕上がります。香り高く、口どけの良い「青のり」を入れることで旨味と香りが一段と増すのです。「青のり」と「あおさ」は植物学上別のもの。黒七味に使われている「筋青のり」や、ぶどう山椒が黒七味の風味を支えているのです。
薬味という言葉
七味や山椒、一味などは薬味と呼ばれます。野菜の中にも、ねぎや、生姜、大葉、大根おろし、わさび・・などとたくさんあります。料理の味を引き締めたり、香りを足したりという目的のほかに、殺菌作用、消化の補助、疲労回復などという効果を持つものの総称です。
黒七味の原料のほとんどが種子。種子は子孫を残すためのものですから栄養素が詰まっていて、光や酸素で損傷しないよう抗酸化作用を持つ防御成分が含まれているのです。
黒七味はどんな料理に合う?
和・洋・中・伊・・・どんな料理にも合います。うどんやみそ汁には勿論、おでん、焼き鳥、ラーメン、パスタ。ステーキや揚げ物には黒七味塩で。とんかつのソースや、鍋物のポン酢、 さしみのしょうゆに入れたら風味が増します。
レシピ集やインスタにも載っていますので是非ご覧くださいませ。
うどん、そば、フライにも
京都・祇園で1703年創業。一子相伝の製法が守られている七味です。白ごま、唐辛子、山椒、青のりなどの風味が、うどんやそば、鍋物、フライをはじめ、和洋の幅広い料理の味を引き立てます。
8g/1袋 378円 約546袋/月
[シェフズセレクション]
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