「万福寺鮮紅大長人参-まんぷくじせんこうおおながにんじん」
【生産地】川崎市麻生区・万福寺周辺
【特徴】長さは60~80㎝、長いものは1m近くになる。中心まで朱色。丈夫で収量も見込める品種だが、ゴボウのように長く伸びるので、播種の前に土を深く耕起して柔らかくしておき、収穫の際も深く掘る必要がある。弘法松の高台(現・百合ヶ丘)の深い土層が栽培に適していたとされる。
【食味】強い香りと味の濃さが特徴。煮しめは、分厚く輪切りにし、ひたひたの水で少し煮てからかつお節と醤油で味を整えて煮込む。歯ごたえがあるのに柔らかで甘くおいしく仕上がる。けんちん汁、精進揚げ、紅葉おろし等いろいろな料理に適す。
【来歴】川崎市麻生区万福寺近辺で栽培されていた東洋系にんじん。戦後から昭和30年代に栽培が盛んになり、全国農林産物品評会で5年連続1位を受賞し、有名になったが、宅地開発など急速な都市化や、短いニンジンが消費の中心となり、作付面積が激減。一度は栽培が途絶え、幻の人参となった。しかし、2000(平成12)年に、地元の有志による保存会が中心となり、栽培を復活。現在は保存会が主催する品評会も毎年行われている。
【時期】12月
*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%ef%bc%8d14-%e7%a5%9e%e5%a5%88%e5%b7%9d%e7%9c%8c/#i-11 より
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