いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<四国八十八箇所> 第24番札所 最御崎寺

2024-04-24 07:15:58 | 巡礼

 「最御崎寺」

 最御崎寺(ほつみさきじ)は、高知県室戸市室戸岬町にある真言宗豊山派の寺院。室戸山(むろとざん)、明星院(みょうじょういん)と号す。本尊は虚空蔵菩薩。四国八十八箇所の第二十四番札所であり、土佐で最初の札所である。

 本尊真言 - のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんあり きゃまり ぼり そわか
 ご詠歌 - 明星の出ぬる方(かた)の東寺(ひがしでら) くらき迷いはなどかあらまじ
 納経印 - 当寺本尊、一夜建立の岩屋
 歴史
 空海は都での学問に飽き足りず、19歳の延暦11年(792年)頃からの約5年間、山林修行を続けた。空海の『三教指帰』には「土州室戸崎に勤念す」(原文は漢文)とあり、室戸岬にほど近い洞窟(御厨人窟)で虚空蔵求聞持法に励んだとされる。寺伝によれば空海は大同2年(807年)に、嵯峨天皇の勅願を受けて本尊の虚空蔵菩薩を刻み、本寺を開創したとされる。

 嵯峨天皇以降歴代天皇の信仰が篤かった。

 暦応4年(1341年)、足利尊氏によって土佐の安国寺とされる。その後火災により焼失したが、元和年間(1615年 – 1624年)には土佐藩主山内忠義の援助を受け僧の最勝が再興する。堂塔を建立、七堂伽藍を有したという。明治に入って神仏分離令によって荒廃するが、大正3年(1914年)には再建された。また、女人禁制の寺で岬からの登山口脇にあった女人堂から拝んでいたが、明治5年に解禁された。阿南室戸歴史文化道の指定を受けている。

 境内
 山門 - 楼門式仁王門。明治初年の神仏分離の際に現土佐神社の楼門の仁王像を迎え外側に設置し、内側にそれまでの1647年(正保4年)作の石造仁王像を移したため、山門の表と裏に仁王像が2対立つ。
 本堂
 大師堂 - 大師像を拝顔できる。
 多宝塔
 鐘楼堂(袴腰造)
 鐘楼堂
 霊宝殿 - 毎年11月の第一週の灯台まつりに合わせて土日のいずれかに公開され、重要文化財の宝物が拝観できる。同じ日に、室戸岬灯台と室戸岬特別地域気象観測所(旧室戸岬測候所)の公開がある。
 聖天堂
 護摩堂

 若宮八幡宮(祠) - 本堂の右から奥。鎮守社。
 観音堂 - 宿坊最上階で、石像如意輪観音のレプリカを祀る。
 ヤッコソウ - 山門から入って右側の丘に群生している。11月下旬が見ごろ。
 ミニ西国三十三所の石仏 - 霊宝殿の前に並ぶ
 句碑・歌碑 - 吉井勇「空海をたのみまゐらすこゝろもて はるばる土佐の國へ来にけり」が土俵辺りの位置で塀の外側に、島田保子「大空に慈悲のお姿あおぎつつ 室戸の山につどう水子ら」が大師堂の裏に、森泰宝「あらし吹く室戸の山に雲かすみ 癒しの海に浮かぶ月影」が聖天堂の右前に、哉哉「燈台も巌も佛も土用波」が通路をはさんである。
 室戸岬に近い登山口から岬の高台に登っていき灯台への分岐点を過ぎると仁王門に至る。門を入ると右に袴腰造の鐘楼堂、虚空蔵菩薩石像、多宝塔などがあり、左に土俵、大師堂がある。この先左手に手水場、納経所があり正面に本堂が建っている。本堂裏には霊宝殿、聖天堂、護摩堂などが並び、最奥の宿坊である遍路センターの建物内には遍路休憩所がある。遍路センター前に駐車すると有料ではあるが、階段を登らずに最短で境内に行ける。

 また、本堂すぐ横には空海の七不思議のひとつ「くわずいも」の伝説にちなんだクワズイモ畑がある。昔、土地のものが芋を洗っているところに弘法大師(空海)が通りがかり、その芋を乞うたところ「これは食えない芋だ」といって与えなかった。それ以来ほんとうに食べられなくなったと伝えられる。現在は胃腸の薬として利用される。

 宿坊「最御崎寺遍路センター」 - 定員120名

 文化財
 重要文化財(以下すべて宝物館所蔵)
 石造如意輪観音半跏像 - 1913年(大正2年)8月20日指定。
 平安時代後期、石造、像高53.2 cm、総高82.4 cm。寺伝では空海請来の像とされ、一夜建立の岩屋の本尊で、観音窟日本では石造の仏像は多数あるが、本像のような大理石造のものは珍しい。右脚を立膝にして座る像で、衣文や瓔珞なども緻密に彫りだされている。
 木造薬師如来坐像 - 1911年(明治44年)8月9日指定。
 平安時代後期、木造、漆箔、高さ86.3 cm。
 木造月光菩薩立像 - 1911年(明治44年)8月9日指定。
 平安時代後期、木造、漆箔、高さ101.6 cm、木眼。上記仏の脇侍で、日光菩薩は消失。
 漆塗三脚盤 2基 - 1989年(平成元年)6月12日指定。
 南北朝時代、盤径が44.5 cm、高さ22.1 cm。盤径43.5 cmの方は東京国立博物館で保管。木製、根来塗で、盤の表面は朱漆、裏面と脚、盤の外縁は黒漆。康暦元年(1379年)の寄進銘がある。
 県保護有形文化財

 虚空蔵菩薩坐像懸仏 - 1999年(平成11年)4月27日指定。
 直径107.2cm、厚さ2.2cm。
 室戸市指定文化財
 石像金剛力士立像 - 江戸時代、阿形95cmと吽形100 cm、一夜建立の岩屋に安置されていた。一枚の砂岩にほぼ丸彫りされたもので藩主山内忠義が建立。
 木造金剛力士立像残片 - 鎌倉時代、阿形像の面部(残存高42cm)と右足先が残る。伝・湛慶作。
 四天王立像 - 平安時代、旧仁王門二階に安置されていたもの。二体ずつ年代作風大きさが異なる。
 その他寺宝
 飛天像石扉 - 江戸時代、一夜建立の岩屋の如意輪観音安置の厨子の門扉左右。
 木造地蔵菩薩立像 - 平安時代、檜材、高さ97.8 cm。
 木造香像 - 年代不詳。
 木造仏頭 - 室町時代、檜材。
 磬台(漆塗り)・磬(鋳造) - 年代不詳。
 台灯篭上部 - 年代不明、菊の御紋入り。
 柄香炉 - 江戸時代、銅造。鍛造製で渡金を施す。長さ31.8 cm、高さ10.8 cm。

 最御崎寺 高知県室戸市室戸岬町4058-1

*Wikipedia より


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« < 郷土料理 > 福島 こづゆ | トップ | <日本酒メーカー> 秋田 天... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

巡礼」カテゴリの最新記事