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< 郷土料理 > 新潟 笹団子

2025-03-10 07:44:05 | 郷土料理

 「笹団子」

 主な伝承地域 下越地方

 主な使用食材 だんごの粉、笹の葉、干しよもぎ、小豆あん

 歴史・由来・関連行事
 新潟の名産品として知られる「笹団子」は、笹の葉に包んでスゲなどの紐で結んだ俵形のお団子のこと。およそ500年前から新潟の中越・下越地方と福島県会津地方の一部で食べられており、笹には殺菌作用があることから戦国時代の携行保存食とされ「上杉謙信が携帯食にしていた」といわれている。また、年貢米にならない欠けたくず米を美味しく食べるための知恵から生まれたものなど諸説ある。
 昭和39年(1964年)に開催された新潟国体で土産として推薦され、そのことがきっかけで一躍有名となり、米俵に似たかたちは米どころ新潟を思い起こさせた。今ではあんを包んだ和菓子として食べられているが、以前はきんぴらやおかかなど、家庭のおかずを入れて主食の役割を担っていたといわれている。ハレの日は上米を使い小豆を入れた。地域によっては、あん入りのものを「女団子」、あん以外のものが入ったものを「あえもん団子」、きんぴら入りもしくは何も入っていないものを「男団子」と呼ぶ。

 食習の機会や時季
 新潟県の農家では、家にあるくず米を使ってお菓子をつくり、「笹団子」も初夏の笹がきれいな時期や春と秋のよもぎの季節に各家庭でつくられていた。笹の葉は防腐効果があることから保存食としても食され、旧暦の4月8日(新暦では5月8日)に薬師様に供えたり、5月5日の端午の節句(だんご節句)では米の粉を使ってたくさんつくっていた。特に初夏を彩る蒲原の祭りの際や五穀豊穣を祈る神事にはなくてはならないものである。

 飲食方法
 だんご粉で生地をつくる。水でもどしたよもぎを加えてよくこねる。生地に小豆あんをつつんで丸いお団子をつくる。出来上がっただんごに少量の油をぬっておくと、食べる時に笹にくっつかなくて食べやすくなる。3枚の笹を使ってだんごを包み、スゲまたはイグサで縛り、蒸し器で20分蒸す。固くなってしまったら、蒸したりレンジで温めるなど再加熱すると美味しくいただける。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 今もお祭りや行事ごとがある際に、一般家庭でもつくられている。「笹団子」を取り扱っている販売店が数多くあり、主に和菓子店や土産店で販売している。また、冷凍技術が発達したことから、一部の海外向けに輸出もされている。各地域や和菓子店で、笹団子づくり体験をおこなっているところもある。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sasa_dango_niigata.html より


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