横田喜三郎氏は、今回の本では収録されていませんが、末川博氏と共に憲法問題研究会のメンバーです。
氏は日本で著名な学者であり、裁判官であり、多数の著作もあります。どのような歩みをした人物なのか、別途調べた経歴を紹介します。
「明治29年、愛知県生まれ、平成5年に96才で没。」「大正11年に東京帝国大学法学部卒業、助教授に就任。」「昭和3年東京帝国大学教授に就任し、ロンドン軍縮会議の日本政府代表団随員として出席、若槻礼次郎首席全権を補佐。」
「第3代最高裁判所長官、文化勲章、文化功労賞、紺綬褒章、従二位・勲一等受勲など、数々の栄誉に輝く。」
国務大臣を務めた自民党の猪口邦子氏は、孫に当たります。猪口氏は自民党の議員ですが、横田喜三郎氏はマルクス主義者です。氏に関する批判的な意見が、宮沢氏や家永氏同様ネットの世界には多く存在します。そのうちの一つを、紹介します。
「かっては、マルクス主義の読書会( ベルリン社会科学研究会 )に参加するなど、親社会主義的的な法学者として知られ、昭和6年の満州事変に際し、自衛権範囲の逸脱だと軍部を批判した。」
「極東軍事裁判( 東京裁判 )の、法的な不備を認めながらも、裁判自体については肯定的評価を与え、国際法の革命と論文で述べた。なお東京裁判では、裁判記録の翻訳責任者を務めた。」
「その後東京大学法学部長、日本学士院会員などの地位にあって、日本の国際法学会をリードし、日本の国際法研究から戦時法研究を追放することに、尽力した。」
「昭和24年の著書『天皇制』などにおいて、積極的な天皇制否定論を提唱した。」
ブログの最初の日に引用した、元玉川大学教授の若槻泰雄氏は、次のような逸話を紹介しています。
「横田は戦後間もないころは、丸山真男など何人かの学者と共に、天皇の戦争責任を論じている。」「東京大学の国際法教授であった横田は、戦後の昭和23年8月26日の読売新聞に、『天皇退位論』という小論を発表した。」
「天皇に戦争責任ありとし、退位を求めるその論旨は極めて明快である。」「同24年には、天皇制は民主制と矛盾するとする『天皇制』も出版した。そこでは、天皇制は封建的遺制であって、民主政治が始まった日本では相容れない。廃止すべきである と主張した。」
「その横田は昭和35年、最高裁判所長官に就任した。そして同41年、勲一等旭日大綬章を授賞、56年に文化勲章を授賞した。」「賞が天皇からの〈親授〉であるため、その過程で横田は、それまでの天皇制廃止論は間違っていたと、前言取り消 をしている。」
「本屋を回り、著書『天皇制』を回収して歩いたという逸話が残っている。」
若槻氏はこのように述べていますが、最近私が見た情報では、青山学院大学の名誉教授佐藤和男氏が、回収した本は、『戦争犯罪論』だったと語っています。どちらが正しいのか私には分かりませんが、いずれにしましても、横田氏が本の回収に努力した事実はあるようです。
都合が悪くなったからと著作を回収するなど、最高裁長官の所業かと首をかしげますが、佐藤和男氏は、横田氏がGHQに協力し、東京裁判記録の翻訳責任者を務めたことの方が許せないようでした。学者の風上にも置けない恥さらしと、厳しく糾弾しています。
最高裁判所の長官と聞けば、私たちはそれだけで一歩下がって敬意を表し、高潔な人物であると思いがちですが、氏の行動を知ると驚かされます。氏が間違いなく「獅子身中の虫」である証拠が、次の情報ではないでしょうか。
「横田のような人間は現在もいます。たとえば園部逸夫という人物です。」「最高裁判事として、在日朝鮮人への地方参政権付与に容認的な発言をし、左翼を喜ばせています。」
「さらに園部は、皇室典範に関する有識者会議に混じり込んで、女系天皇を強く支持したり、今でも女性宮家賛成を主張したりして、マスコミから持ち上げられています。」
横田氏は裁判所でも後継者を育て、学界でも後継者を育て、大内兵衛氏同様、「獅子身中の虫の親玉」として、死してなお日本の崩壊に力を発揮しています。一般の国民は、女系天皇と女性天皇の区別もつきませんし、今上陛下の退位についても、老齢の陛下に同情するばかりです。
民進党や共産党は、陛下の気持ちを大切にするためには、退位を皇室典範に書き込み、女系天皇への道も開くべし。これが真の男女男女平等であると、国民の無知をこれ幸いと、マスコミを通じて大合唱しています。
説明をすると長くなるので止めますが、彼らの合唱の大嘘は、横田氏の人物像を知れば明らかになります。
反日の宮沢氏と同じく、横田氏も天皇制廃止論者です。彼らに育てられた学者たちが、女系天皇や女性宮家の推進を主張しているのですから、その先が見えます。その先にあるのは、「天皇制廃止」です。
世間が一目置く肩書きを持ち、マスコミで賞賛されていますが、こうした虫たちのやり口は、巧みな言葉で、最もらしい話を持ちかける「おれおれ詐欺」と同じです。
今日も、警視庁の標語で最後を締めくくりましょう。
今回の貴記事中、最も疑問に思いましたのは、戦争犯罪人の処罰につき、
罪刑法定主義に反する様に見えても、実質を優先させるべきとの下りでしょう。
戦犯と言えど、罪刑法定主義に基づいた処罰がされなければならないのは、
東京裁判にも参加されたインドの法学者 R・Bパール博士の強い見解でもありました。
その事を軽く見る思考には、やはり危険を感じざるを得ませんでした。
後述の園部判事と共に、戦後日本の司法の左傾化を主導した人物ではと心得る一方、
天皇制に関する自著を、後で回収などと言う、信頼を
損ねるみっともない挙動に出たのは、本当に、法曹人
としての矜持があるんだろか?との拭い難い疑問を抱いてしまいました。
先日のお言葉「ノルウェーを見習おう」は、拙方もここより賛同しますが、
政治の与野党、権力の三権の立場を超えて、王室を敬い、
より真に近い愛国心の涵養に努める姿勢は、我国にとっても良き道標となるでしょう。
その為にも、戦後の芳しくない足跡を演出した、左傾知識層を糾す事が必要なのだと心得ます。
今回のご講釈も、心より一礼です。
裁判で、戦犯とされた人々を裁くにつき、罪刑法定主義を否定する氏の意見を知り、私は驚きました。司法のイロハですから、今でも信じられない思いです。
知ってか知らずか、赤い美智子様は、横田氏に近い思想を持たれております。こういうところまで、獅子身中の虫どもは浸透しております。
敬うべき皇室がこの有様ですから、ノルウエーと比較する時、深い悲しみを覚えます。今上陛下のなされようとしておられますことは、皇室の消滅につながっておりますと、お伝えする方法すらありません。
陛下のお言葉を利用し、共産党と民進党が、小躍りして、政局を混乱させる活動をしておりますことなど、どうしてお気づきにならないのでしょう。
無念の一言です。