野田内閣が、国会の会期を4日間にすると、びっくりするような提案をした。
誰がこんなことを考えつくのか、意表をつかれて唖然とした。早速野党が、国会軽視だ、審議拒否だと激しく噛み付いている。出しゃばり参議院議長が、「言語道断」と息巻いている。で、私も最初は、野田総理の判断に疑問を抱いたが、今は違う。
思い出しても見るがいい、どうせ開かれても、国会の審議とは名ばかりで、政策そっちのけの非難と、ヤジが繰り返されるだけのことでないか。崩壊した学校の授業みたいに、各自が勝手に騒ぎ立て、議長を取り囲んだり大声でなじり、あんなものが、国権の最高機関であるはずがない。
だから新総理が、この緊急時に、会期を短縮したくなったって当然と思えてきた。しかし、さすがに泥鰌だ。野党の合唱にしぶしぶ応え、会期を14日まで延長した。マスコミが何と云おうと、私は野田氏のやり方に賛成する。
これでまだ、野党の議員たちが今まで通り、国会を、愚にもつかない喧嘩の場所として使うのだとしたら、当分は野田氏の政権が続くと確信する。本来なら紳士の谷垣氏は、自民党を変革できる人物だと思うのに、手ぬるいとか、責めが甘いとか、そんな非難ばかりし、自民党自身が、彼を動けなくしているのだから、国民政党に脱皮できない訳だ。
民主党には、国歌と国旗に敬意を払わない元総理や議員がいる。しかも自虐の史観で国民を駄目にしている彼らに、どうして国の未来が、本気で託せるというのか。そればかりではない。北朝鮮に拉致された国民を救うため、懸命になっている私たちの前で、菅氏や鳩山氏らが、拉致の手助けをした団体に、多大な援助をしていたという事実が明らかになった。
拉致被害者より、北朝鮮への謝罪や償いが優先するというのだから、腹に据えかねる。
国が争っているからと言って、無辜の民を拉致したり苦しめたりして、許される訳が無い。戦前の日本が、北朝鮮や韓国に対し行ったことには、双方の見解に大きな隔たりがある。だがそれは、政治の場で交渉されるべきもので、北朝鮮が、無実の国民を拉致する理由にはならない。
右翼でない私は、拳を固めて絶叫しないが、民主党には、基本的に拒絶反応があるというのが本音だ。それでもまだ自民党に組したくないのは、長きに渡り金にまみれ、国民を忘れ、高級官僚と共に血税を浪費して来た党に猛省を促したいからだ。
真の保守、国と国民のための議員がいるはずと、いつまでも、理想を追い求めている自分がいる。いい加減年を食っているのに、心はまだ未成熟らしい。愚かというのか、懲りないというのか、自分で自分に呆れるしかない。