現在、日本経済新聞の終面の有名な「私の履歴書」は、北杜夫さんのシリーズとなっています。
先週の木曜1/26の内容が良かったので、書かせていただきます。
普遍的な内容ではありますが、実感に満ちていたので。
生来アマノジャクと自認するマンボウ先生ですが、妻が妊娠したときも、半分は子供なんて、と思っていたそうです。
が、生まれてみると、その魅力に取り付かれたと。
「人生は子供を持たないとわからない」
そして、それから何十年かたった今思うのが、
「人生は孫をもたねばわからない」
子供を持って初めて理解できる、生命の「永遠」にちょっと参加したかなあという感覚(自分の分身の出来不出来を含めそれを確認しながら)
「孫」ができた時、この感覚を追加経験するとともに、その生命の「永遠」にさらに深くかかわれることの喜びはいっそう深いだろう、というのは良く理解できます。
人生100年時代ですから、「ひ孫」も十分にレンジに入ってくるので、そうなるともっとすごい時代ですね。
もしかしたら人生のうち、3回もそういう機会を持てるというのは、21世紀の日本ならではの貴重なことではないでしょうか。
なんでこんなこと書いているかと言うと、この豊かさを捨ててしまう人が以外に最近多くなっていると感じるからです。
目の前に快感がいっぱいころがっている現代生活。
仕事を通しての達成感ももちろん素晴らしいことですし、
経済システムに自分を投入して株買ってその中でもがくのもいいかもしれませんし、
自殺を考えてもがくもあるかもしれませんし、
同性との恋愛もしてもいいかもしれません...
が、どこかではこのゾーンに足を踏み込まないと....(ああマタマタおせっかい...)
| Trackback ( 0 )
|
|