すでにDVDにもなっている映画「ドッグヴィル」の続編。
“アメリカ三部作”の第二作め、とも言います。
アメリカに行ったこともない、飛行機嫌いのラース・フォン・トリアー監督が描くアメリカ。
アメリカのポジティブサイドを見たことがない彼の紡ぎ出す、現在のイラク問題ともシンクロする踏み込んだ表現、これは私的に必見の映画となっております。
昨日のWBC誤審問題にも繋がる?!世界一アメリカの傲慢な部分をあぶり出し続けていると思います。
前作のニコール・キッドマンから主人公のグレースを演じるのが、「ヴィレッジ」で評判の良かったブライス・ダラス・ハワード。
さすが大女優にとって、再びこの悪夢のようなセットに足を踏み入れるのは考えられなかったか。
理想主義っぽい主人公の素直さが似合うのは、ニコール・キッドマンのように思えますが。
ブライス・ダラス・ハワードのイメージはどちらかというと、自分の意志というより、まわりに翻弄されて振り回される役なのですが。
実際のところはどうでしょう。
前回のラストにかかった、David Bowieの曲、「Young Americans」。
この選曲そしてその映像にぶったまげた私としては、今回はどういうラストになって、エンディングに何が流れるのかが実はすごく楽しみです。
(ラスト以外も充分にぶったまげましたけれども)
心配なのは、前作で効果を上げていた、スタジオにラインが引いてあるだけがほとんどのセット。
小さな街の、善意に満ちているようで実はお互いが監視しあう社会であり、ちょっとしたきっかけで悪意が満ちてしまう人間社会の構造をあぶり出していました。
今回は、奴隷制度に踏み込んでいるということで、このテーマに、このようなセット表現が合っているのだろうかということです。マンダレイ内の人の行動が一目で透けて見える、ということでは問題ないようにも思えますが、前作があまりにドンピシャだったので。
まっ、そういう杞憂はよしにして、まずはさっさと鑑賞して感想をばアップしたいなとは思います。
が、いつのことになるかな...
一方、こうアップしておくことによって、早々の鑑賞へのいいプレッシャーになっていいかなと。
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