まもなく本放送開始のワンセグ。
本放送前に、今日は以前予告していた、ワンセグ データ放送普及への提言を。
まず以前指摘していた、とても気になる事を改めて。
1.視聴時、90~95%はヨコ表示というのが現状と思われる。
視聴時の画面サイズが(実感として)タテ表示のサイズとヨコ表示の違いが大きいため、本能的に画面は見やすいヨコ表示にしてしまいます。
そして、
2.データ放送を活用するには、操作性の壁、という問題があると思われる。
少なくとも、P901iTVでは、データ画面を操作するには、まずビタンと押してモードを切り替える必要があります。実にうっとおしいことです。
下のチャンネル操作をするために
は、またボタンを押して、モードを通常に戻さないといけません。
つまりこの2つは、データ放送普及にとって大きな障害となります。
期待ばかりが語られるデータ放送ですが、アクセスされないデータ放送画面では話になりません。
よほど高機能のサービスがないといけないことになります。
ただ昨日の朝日新聞夕刊トップ記事のワンセグ特集でのデータ放送アイデア集を見ても全くピンとこない私です。まるで「文字放送」が登場した時のようなレベルです。
通信会社各社にとってみれば「宝の山」かもしれませんが、可能性を否定するつもりはないけれども今のところ携帯と結びつく必然性があまりありません、ほとんどは。
さて、データ放送が成立していくためにはどうするか。
2つの方向しかないと思います。
1.ニーズを切り開くような、よほど優れた機能がつく。
これは今後の発想力が必要ですね。過去の携帯の成功事例を分析した上で作り上げていかなければなりません。時間がかかりそうです。
次が重要です。
2. データ放送「立ち上がり画面」自体に魅力があること。
この立ち上がり画面が勝負で、ここでいかに惹きつけ得るかで勝負が決してしまうということです。ヨコ画面にして視聴している時に、タテ画面に変える磁力が必要だからです。
ここで強く主張したいのは、「データ放送」立ち上げ画面は、「ポータル」あるいはトップメニュー画面、という発想では負けるということです。
ここで参考にしたいのは、Yahoo!JAPANのトップポータルを使う時、最近感じること、「実際なんでここを見るかというと、トピックス(最新ニュース項目)だけじゃないか?」ということです。実際の検索はGoogleでやってしまっているので…
こうなると、画面がごちゃごちゃしてうっとおしく感じ始めるのです、Yahoo!JAPANのトップは。現時点の各局のワンセグのトップ画面がカラーリングも含めて、恐ろしく弱いので特に強調したいところです。ワンセグこそ狭い画面なので、このフォントサイズ、レイアウトには細心の配慮が必要となります。
現在、ワンセグが機能でインターネットより劣る部分に、ニュース報道のダイレクトな速報性にあります。テレビでは、よほどの緊急ニュースでない限り画面上に即露出することがないからです。
この部分を補うのが正しいかなと。
立ち上げ画面を「ポータル画面」と考えるのではなく、あくまでも「最新ニュース&天気」を全面に押し出したレイアウトに割り切り(中途半端は良くないということです)まずこのデータトップ画面の存在を確立することです。
そして実は大事なのが、各放送局を連動させて「局の機能」ではなく、「ワンセグの基本的機能」として打っていくことです。
自慢したい機能面については、入り口をまず設けておいて、立ち上がり画面が浸透したところで広げていくべきでは。
そうでなければ、データ放送に先はありません....
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