日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



ピクサー・アニメーション・スタジオの誕生から、現在に至るまでを描く。

そもそもどんな成り立ちでこの会社は立ち上がったのか。
なぜ、名前がピクサー Pixarという造語になったのか。
スティーヴ・ジョブズはこの会社にどういう縁、タイミングでからんできたのか。
ディズニーとの交渉、そして融合まではどんな経緯だったのか。
ピクサー vs ドリームワークス(カッツェンバーグ)この闘いの裏にあったものは。
ジョブズ vs アイズナー。この闘いの裏にあったものは。
etc... たいへん楽しめた。


この本でもまた、ジョン・ラセターの才能が素晴らしいことを改めて実感させられる。

圧巻は、『トイ・ストーリー』製作そして成功に至る記述の約50ページ。
「まるで全面戦争のようだった」
早稿原稿はどんな内容だったか、そして何度にもわたってどう手が入って、その結果昇華されていったかのくだりは読んでいてぞくぞくする。
こうなると、また『トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー2』が観たくなる(でDVD観た。笑)


そして後半は、また違ったおもしろさが。
「スティーブ・ジョブズの流儀」(今年1/3読後評アップ)、「スティーブ・ジョブズ神の交渉術」(昨年5/5アップ)、「iCon 」(2006年9/24アップ)などにも書かれている、スティーブ・ジョブズが天下のディズニーのアイズナーを手玉に取り、王座から引きずりおろしたエピソードや、ジェフリー・カッツェンバーグ(ディズニー→ドリームワークス)とのからみがまたちょっと違った視点で描かれていて、興味は尽きない。

アメリカ最良のコンテンツのひとつを作り出しているスタジオの今後に期待したい。
まずは、アメリカで間もなく公開(5/29)の「UP」(邦題:カールじいさんの空飛ぶ家)。
そしてその上映前にかかる短編、Partly Cloudy も評判良いのでそちらもタノシミ!



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