日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



300万部突破と、かなり世の中に刺さった漫画の実写版がDVD化されたのでチェック。
予備知識は予告編くらいだったのだが、すんなり物語に入れた。

「何かに夢中になる」というのは青春時代の特権(最近はそうでもないかも 笑)
その方向性が多少ねじれていたとしても、それはそれでいいところが今の時代のいいところ。
主人公は、それが元で苦悩しまくる。
自分のやりたいことと、世の中が評価する自分とのギャップがあまりに大きい。
それは、おしゃれな渋谷系ポップミュージシャン vs 悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(DMC)カリスマミュージシャン。

 原作が大人気ギャグ漫画なので、これ以上このプロットについてはふれる必要がないと思う。
李闘士男監督はこの「対比」を、恋愛もからめ物語全体で徹底的に追求していく。
松山ケンイチはもちろん、怪演しまくりの松雪泰子が素晴らしい。
加藤ローサはまあフツー。
母親役の宮崎美子もいい味出してる(元々出身も九州だったのではないかな?)

単線電車とか、田舎のリアリティが半端じゃないと思っていたら、なんと原作者 若杉公徳の実家で撮影したとか(笑)
理屈ぬきで楽しめる映画って日本映画では少ないんだけど、原作の出来の良さとそれを生かそうとしたスタッフの熱意がうまくまとまった一作と言えよう。
原作も読んでみようかな?と思わせる映画は、褒めない訳にはいかない。
手元に最新DVD「アンダーカバー」があるのだが、超ド濃かった「グラン・トリノ」のあと、全く鑑賞モードにならない(笑)
こういう時に、DMCのようなお気楽映画を観るとホッとする!



 

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