日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






スポーツで食っていくのは大変。
それが例え、オリンピックのメダリストだろうと…


レスラーで、ロスオリンピック1984でメダルを獲得した主人公(写真:左)は、超リッチな富豪からの招待を受ける。
申し出は、自分の広大な土地内の、昔は狐狩りをしていた施設を改造しここで強化に励み、またメダルを取ろうというもの。
そんないい条件を出されたら、断るわけにはいかないだろう、との予想通り、ペンシルベニアに引っ越す主人公。
ところが…

富豪デュポン(写真:右)と生活を共にするうち、彼の中にある「狂気」が少しずつ顔を出してくる。
母親へのコンプレックスを中心とするそれはドス黒く、このプロジェクトで彼は何としても「名誉」が欲しかったのだ。
人間、お金さえあれば幸せ、てわけじゃないのね~(そりゃそうだ!)
スポーツ物でお金も入り、ポジティブな方向にいく話だったはずが、どんどんダークな方向になっていく…
この落ち込んでいく感覚にゾクゾクさせられる!


その富豪デュポンを演じる、スティーヴ・カレルの成り切りぶりが凄い。
バカなジョークかましつつ、「ナハハハハー」と笑う、いつもの彼とはとても思えない不気味さ!
アカデミー主演男優賞候補になるのも、文句なし。


ただし、それで受賞できるかというと、そこはちょっと話が違うような気がする…
去年の主要部門を全て的中させた 当ブログが、そのへんを以下予想してみる!

確かにカレルの演技は凄く、ブラッドリー・クーパーを凌駕しているように思う。
ただ今回のカレルは登場した瞬間から狂気感満載で、だんだん行動に表れてくる展開。
最初から狂気ではなく、通常っぽく演技を抑えつつアクセル踏んでいれば、その演技力がさらに評価されたかも、と。
その点でちょっと惜しい。
実はブラッドリー・クーパーにも通常⇄狂気の差異を演じるチャンスがあったのだが、それを表現しきれていないような…
当ブログは、マイケル・キートン押し、なので上記のように言い切ってしまうのだけれど…
(通常⇄狂気、という点では、キートンは魔術師のようにここを行ったり来たりするので)

ついでに他の部門での予想もアップしておきたい。
助演男優賞:マーク・ラファロ 悪くないが、彼のレベルでいうと今回は「標準」の出来で厳しいか。
監督賞:こちらもそろそろ、と言いたいところだが、強敵が多過ぎる...
オリジナル脚本賞も同様。

無冠を避け、狙いとしてありそうなのは、メイキャップ&ヘアスタイリング賞。
スティーヴ・カレルの成り切りぶりを支えたメイクアップが評価されるか?
グランド・ブダペスト・ホテルは強敵だけど、ね…


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



     


 
編集 編集