
アメリカで7月からのマイナー公開のはずが、予想外のヒット。
主人公はパキスタン人、クメイル(写真:左)
そして職業は何と、スタンダップ・コメディアン!
自虐的なパキスタン人種ネタで笑わせようとする(あまり成功しないが 笑)
そんな彼が、ステージを野次った女性エミリーとひょんな感じで付き合い出す。
だが彼にはパキスタン女性との交際を迫り続ける極めて保守的な両親がおり、それに対抗できない。
なので彼女とも疎遠になりかけたその頃…
エミリーが原因不明の病気 = The Big Sick で倒れ入院。
昏睡状態が続く中、彼女につきそうクメイル。
親を呼べと医者から通告され、エミリーの両親との突然の初対面!
するものの、外国人で娘をフった彼は完全によそ者扱い。
だが少しずつ、愛する者が苦しんでいる苦悩を、ぎごちなくも共有しはじめる…
でこのへんからの妙なリアリティに、じわじわと登場人物たちにハマってしまった!
観終わってから調べて観たらこの話、実話の映画化。
最初は今年1月のサンダンス映画祭で上映されたそうだが、やはりじわじわと拡大公開され、ヒットに。
クメイルは本人が演じており、脚本を書いているのが本物のエミリー。
今作で彼女を演じているのが、ゾーイ・カザン(写真:右)で、実はエリア・カザンの孫!
リアルな感じのキャラに、キュートな魅力があり、好演。
また彼女の母親をアカデミー主演女優のホリー・ハンターが演じ、こちらもさすが!の好演。
父親役も知らない男優だが、いい味だしてた。
コメディアンとしての主人公はちっとも面白くないのに、フツーの会話が面白いという逆転現象(笑)
このギャップを面白がっているうちに、不思議にココロが暖かくなってくる(笑)
結論:予想外のヒットにもうなずける、実話ならではの味がある一作。