その男は、万建華。
銀聯(ぎんれい)カードの初代総裁。
現在は、証通董事長、上海インターネット金融協会会長。
一方「中国が猛スピードで「キャッシュレス社会」に変貌」
これはyahooトピックスに数日前に出た記事。
それによると…
・中国のモバイル決済の規模は去年、前年比5倍の約59兆元(約1000兆円)
・これは、世界のモバイル決済規模の約50%!
中国ではクレジットカードが浸透していないことも拍車をかけた。
・日常の支払いのほとんどは銀行カードと連動するスマートフォン1台でOK。
代表的なのは、やはり2社のサービス(共に時価総額40兆円!)
アリババのモバイル金融サービス「支付宝(アリペイ)」
テンセントの「ウィーチャット・ペイ」
この本は、目の前で起こっている現実を創った男が述べる、実現への道のり。
章立ては以下のよう。
第1章 金融の変遷
第2章 恐竜は死なず
第3章 証券会社の羽化
第4章 決済は天下に通ず
第5章 通貨再生
第6章 勝者総取り「勝者はすべてを勝ち取る」
第7章 未来の道
必読は、銀聯(ぎんれい)の展開を語る第1章、とモバイルの第5~7章か。
中国独特?の論旨展開で面白がせつつ、彼のビジョンが垣間見える。
ワーディングを幾つか紹介するだけでも、その一端が垣間見える。
光速30年
新銀行=「店舗/建物」+「マウス」+「親指」
アカウントを掌握する者が天下をつかむ。
通貨にとって代わる者=仮想通貨 etc...
恐るべきことに、この本が書かれたのは4年前の 2013年。
最近になり遂に始まりつつあると言われる、政府の介入。
著者は一体、どんなスタンスなのだろうか?!
非常に興味深い。
結論: