
次々とアイデアを事業に仕上て上げるリクルートという会社。
実は2つ知りたいことがあった。
1.ヤング層をターゲットにしたフリーペーパー「R 25」は一旦成功したのに引き際が早かった。
どういう判断だったのか。
2. 最近、iPad で無料で使えるレジアプリ が配布されている。
この意図は?
この本ではこの解答が得られただけでなく、リクルート自体に存在する考え方・メソッドを明らかにする。
こんな本、始めて!
以下のような新鮮なキーワードが沢山。
「世の中の “不” をアイデアへ」
「リボンモデル」
「小さなS字、を積み重ねる」
「大きなS字、への乗り換え」
「勝ち筋」を見つける(R 25 にはそれがなかった)
「価値マネ」
「ぐるぐる図」(縦・横)
「価値KPI」(良いKPI・悪いKPI)
「型化」
それぞれのコトバにどんな意味があるかは、読むと解る。
実際のリクルートの事業の成長過程の中に、これらのコトバが生きているからだ。説得力十分!
例えば、
「ホットペッパー」
クーポンや広告 → 予約サービスに舵を切る
ここでiPad で無料で使えるレジアプリ = Airレジ 登場!
データ化したことで「神速」で S字 を生むようになった。
「受験サプリ(スタディサプリ)」
個々の生徒がどこでつまづいたかをオンラインで把握し効果を上げる(世の中の “不” をアイデアへ)
「じゃらん」
広告モデル → マッチングモデル(成功報酬型)に転換(リボンモデルの深化)
「カーセンサー」
「送客」→「成約」へ(価値KPI の見直し)
「ゼクシィ」
「結婚を考えている男女」→「結婚相手がいない男女」へ(きなS字、への乗り換え)
「ホットペッパー」
札幌での成功を徹底分析し「ぐるぐる図」(縦・横)をまわし、「価値マネ」し「型化」。
しかもこれらのコトバは、
【ステージ1】「0→1」
【ステージ2】「1→10」前半 勝ち筋を見つける
【ステージ3】「1→10」後半 爆発的な拡大再生産
の3つのステージごとに基本、構成され適用される、という念の入った形態!
結論:人材だけでなく、構造・構成化された「成功への執念」がリクルートの強み!
P.S. 本日発売の日経ビジネスでもリクルートの特集記事が。
リボンモデルに似た図もあったり、買収したインディード関連の記事もあり、なかなか読ませます!