年明け1発めは、この映画。
実は観る前に、Kasai Allstars による サントラCDに耳を通していた(完全にフライング)
1曲目の Tshalemba からして、暖かな音色にほっこり。
なので、映画にもそんなソフトなイメージを持っていた。
ところが!
映画が始まってみると、直後のキンシャサのクラブで出てくるサウンドは 超・ゴツゴツ!
考えてみれば元々、Kasai Allstars はアフリカ伝統音楽 + 電気化サウンド =「コンゴトロニクス」
サントラのような「ソフトな音」なワケがないことを 悟る…
主人公の フェリシテ は、このバンドのリード・シンガー。
腕に職があるだけあって、これまで独立独歩、群れることなくクールに生きてきた。
が、彼女にはコントロール不可な領域でいきなりピンチに!
彼女は市中を回って金策するが、遂には絶望的な状況に…
心身症に陥り、歌えなくなる…
このドラマ部分はもちろんだが、強く印象が残るのが、都会キンシャサの混沌とした「喧噪」
この映画が描く、キンシャサの「現実」に打ちのめされた。
このため、有楽町の映画館を出ると、キンシャサの「現実感」とのギャップに暫く絶句する自分が。
普段の、東京の「現実感」に戻るまで、少々の時間とアルコールが必要だった(笑)
結論:アフリカ キンシャサ(コンゴ)で独り生き抜こうとする女性歌手の苦闘。この現実」に打ちのめされる。