アカデミー賞 実写短編作品でノミネートしただけでなく、受賞!
アカデミー賞実写短編作品賞ノミネート集 The Oscar Nominated Short Films Live Action 2019
NY公開時に観たが、5作のラストに上映された今作のインパクトは強烈だった。
20分なので 起承転結 ではなく、起 → 結 への一気呵成ぶりが潔く、賞の獲得もうなづけた。
その短編受賞を受け、長編化したのが今作。
(その手でいうと、スペイン代表の1.Mother (Madre)も長編化されている = おもかげ )
で観はじめて暫くすると気づく。
この長編作、思い切ったことに受賞した短編のプロットをバッサリ 切り捨てている!
随分思い切ったことをしたもんだ、と驚く。
USを揺るがす「白人至上主義者」「スキンヘッド」「差別主義者」問題に踏み込む、は同じ。
主人公 ブライオン(ジェイミー・ベル)も同じ。
なんだけど、全然展開が違う!
じゃ面白いのか?
でいうと、短編も長編もそれぞれの個性があり、どちらも捨てがたい出来。
長編ではベテラン女優の ヴェラ・ファミーガ も登場し、作品にアクセントを加えているのに好感。
(強いていうと、起 → 結 への一気呵成ぶりが凄い20分版ではあるが)
劇場公開時には一部劇場で、基になった短編版も同時上映したそう。
観たヒトはその違いに、ビックリしただろうなあ~(笑)
結論:短編でアカデミー賞 実写短編作品で受賞 → 長編化と出世した今作は長短どちらも見応えあり。