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新年そうそう、思いがけずグッサリ刺さった以下の作品。
リトル・ジョー Little Joe SFスリラーのようで、実のテーマはズバリ「同調圧力」
この監督の出世作を続き入手し、鑑賞。
今作は最新作のSFスリラーと対極的に、宗教がらみ。
奇跡を求めて巡礼者が絶えない「聖母マリア出現の地」「奇跡の水が湧き出る地」ルルド。
ここに訪れたグループが目の当たりにする奇跡。
だが物語はそこから!
参加者たちから、羨望・嫉妬・自己憐憫など、人間性のダークサイドが表出しだす…
流石、ジェシカ・ハウスナー監督。
あのミヒャエル・ハネケ(汗)の助手を務めた人物だけに、ねじれた人間関係に強いわけだ!
今作も美術が素晴らしく、観光地っぽいのシーンと対照的に画面に緊張感をもたらす。
ラストに残る余韻におおいに満足した。
面白いところでは、パルムドール獲得、007ボンドガールと現在大スターに登りつめたレア・セドゥーが出演。
彼女がまた独特の存在感を放っており、これも見もの。
それも最後の最後まで!
結論:監督で映画を追いかける醍醐味が十二分に味わえる一作。