著者は日本テニス界を代表する存在、水谷 隼。
5歳 の時から両親の影響から卓球をはじめる。
14歳 の時にドイツ・ブンデスリーガに卓球留学。
2007年 全日本選手権で当時史上最年少の17歳7ヵ月で 優勝
その後シングルス ×6連覇を達成。
オリンピックは ×4大会 に連続出場し、
2008年 北京
2012年 ロンドン
2016年 リオ 銀メダル(男子団体)、銅メダル(男子シングルス)
そして!
2020年 東京 ミックスダブルスで史上初の 金メダル!(with 伊藤 美誠)
銅メダル(男子団体)
その彼が引退するにあたり、想いを ×7章 30項目で書き綴った一冊。
これだけのレジェンドが 現在・過去・未来 を語るのだから面白くないわけがない。
例えば、
・ドイツ・ブンデスリーガに卓球留学した14歳の貧乏生活からの学び(14. 15. 中心)
・「卓球の試合が終わると、体より頭のほうがすごく疲れませんか」(8. 石川 佳純 の発言)
・引退せざるえない理由(24.)
当ブロどうしても注目してしまうのが、史上初の 金メダル獲得 ミックスダブルス のくだり。
全7章 30項目のこの本の中で、それにダイレクトに答える項目は × 3つ。
7. 弱いから負けるんじゃない。あきらめるから負けるんだ = 準々決勝 vs ドイツ戦!
19. 異質な存在が、勝利を呼び込む = 伊藤 美誠 について、ミックスダブルスの極意!
22. 手の内を見せず、密かに密かに自分を進化させる = 決勝 vs 中国戦!
当ブログ的に最も劇刺さった項目は実は=23.
なのだが、それについてはあえて語らないことにしておく。
最後にとてもいい内容だとかんがえるので、22. の最後のパートでを引用しておきたい。
パンデミックが起こったのは不運ではある。
でもそのバッドラックを逆手に取ったおかげで、私たちは中国を打ち勝って金メダル
を手にできた。
自分が置かれた状況を嘆いたところで、状況が好転するわけではない。
何メートル先の針に糸を通すように、今いる場所でできる可能性を必死で模索する。
そこから活路は開けるのだ。
結論:卓球のみならず、スポーツ界のみならず、最強のメンタルを手に入れる法。