
事前にチラチラ聞いていたのは 賛 否 両論。
「賛」の極端な例:愛おしすぎて終わるのが怖い
「否」の極端な例:個々のエピソードに共感できない、上映時間が長すぎる
つまり監督の感性についていけるかどうか、で全く評価が分かれるのでは、と…
で、当ブログの結論は…
愛おしすぎて終わるのが怖い(笑)
これは実際、起こった。
冒頭でグッサリ刺さったあとは至高の時間が続き、エンドタイトルまで継続(汗)
舞台である、ロサンゼルス 1970年代前半 の空気感にどっぷり浸かって、まるでジャストに快適な温度のお風呂に浸かっているかのよう…
それはエンドタイトルにまで行き届いていて、エンドクレジットの一行一行すら 1970年代前半 の空気感。
たまんねえなあ~
感覚でいうと、時代は違うがこの映画に近いかも?
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD チャールズ・マンソン事件をネタに、タランティーノ のハリウッド愛が妄想となって炸裂!
エンドロール でさえ、こんな状況なので、全てが終わっても感覚は L.A. の場末の映画館の気分(笑)
明るくなるのが嫌で仕方なく、増しては外に出てしまえば「ここはニッポン」という現実がナイフのように自分を切り刻むからだ!
というわけで結論:
この映画を一言でいうと…. ポール・トーマス・アンダーソン監督によるアメリカン・グラフィティ
P.S. いつもは当ブログが積極的に触れる英語版タイトルについて。
リコリス・ピザ は実際にあったレコード店らしい(リコリス≒黒いお菓子、をピザのようにすると → レコード 笑)
映画の中にそんなシーンははなかったように思うので、このレベルで… ← だが監督の思い入れ具合がよく伝わる!