先週の金曜に公開が開始されたばかりの、注目スタジオ A24 からの新作映画。
近未来。
主人公コリン・ファレル の夫婦 + 養子 の中国生まれの女の子一人の3人家族に、新たな一員が加わった。
それは、中国人の A I アンドロイド のヤン(写真:左下)
彼は娘のお気に入りとなり、まるで家族が一人増えたような生活。
その4人でバーチャルな家族対抗ダンスコンテストに参加し、家族のシンクロ具合ぶりを披露。
その盛り上がりぶりに、こちらも思わずニコニコしてしまうが、問題は直後に発生する。
アンドロイドのヤンが突然動かなくなってしまったのだ…
もはや家族同然のヤンを失ってはならないと奔走する家族。
部品屋をまわったりしているうちに、彼の体内の残っていた予想外の部品を発掘する。
それは「1日ごと、数秒間の動画」
それはどうも彼の “記憶装置” のよう。
A I アンドロイド に個人の「権利」はあるのか?
もしかしてそれはスパイウェアなんじゃないか?
その彼の “記憶装置” を 除き見てしまっていいものか?
などの哲学的な悩みに加え、ヤン の「前の持ち主」までが発覚し、苦悩する主人公…
物語の進行のトーンがあくまでも「静か」なので、物語の進行は実に「淡々」としている。
その「淡々」、を創造したのは、長編デビュー作「コロンバス」が絶賛された、気鋭の映像監督 コゴナダ
日本が世界に誇る名匠・小津 安二郎の信奉者。
テーマ的には新スタトレの「人間の条件」のようなテーマで当ブログお好みのテーマでは、ある。
ではこの「淡々」とした、小津 安二郎的なムードに快感を覚えるかというと、そうでもなかった…
結論:近未来なムードをほのかに味わいたい方のための、 A I アンドロイドネタ映画。