自由主義社会のコロナワクチンと言えば、ファイザー or モデルナ
この世界初の mRNA新型コロナワクチン 開発の舞台裏を ファイザーCEOが自ら語る、という最新の内容!
当ブログは W杯 のCMで初めて モデルナの企業名は mRNA → M-ode-RNA だったことを知ったレベル(笑)
なので当然、mRNA新型コロナワクチン の詳細までは理解していなかったため、この本の詳細な解説は大変役に立った。
そして知ったのが、ファイザー側の大胆な決断。
モデルナ は最初から mRNA 前提だが、ファイザー側には過去の知見から導き出された数種類の方向性があった。
それを2018年にインフルエンザワクチン開発のために提携したドイツ ビオンテック社の mRNA 技術に集中して開発。
将来有望だったものの、まだ実証されていなかった mRNA 技術を大胆に採用したのだ。
契約書は後回しで、ビオンテック社と通常では考えられないコストを度外視したかのようなワクチン開発プロセスに着手!
それだけでなく、数々の工夫をクリエイトしていく様には迫力があった。
例えば、
・治験者の選び出しにアルゴリズムを採用し必要なタイミングに必要数を確保
・治験中にもかかわらず、次の製造フェーズの規模拡大を検討 → 新しく工業機械を導入 → スピード生産
・さらに出来たワクチンを、マイナス70度で保管・運搬を可能にする大型冷蔵庫開発、ドライアイス供給体制 を構築 etc…
こうして最初は地味なネーミングだったこのプロジェクトは「プロジェクト・ライトスピード」と呼ばれるように!
そして2020年 11月20日 ≒ 約 9ヶ月後
有効率が非常に高いレベル(90%以上)になったことをFDA所長のファウチに報告。
彼のコメントは以下のよう。
「これはゲームチェンジャーになるぞ!」
結論:未曽有の危機を前に過去は数年かかる 開発 → 治験 → 製造 → 配布 を9ヶ月 で成し遂げた 闘いの内幕 は必読!
可能ならば、やはりライトスピードで開発に成功した MODERNA 版も読んでみたいもの。