つい2日前にアップ、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ(2006年~)
今回はコロナ禍からの脱却を目指す、気合の入った MET の送り出した新作オペラ!
この新作、今作に特有な ×2のユニークな点がある。
ユニークな理由 ~その①~
原作小説(1998) → 映画(2002)、からの → 新作オペラ(2022)
映画(2002)は確かにみたが、ほぼやはり豪華だった女優陣しか記憶にない当ブログ。
そこで早速取り寄せて再見!
すると、やはり映画表現の優れた点も見えてきて、その対比が面白い。
オペラで時々散見された「なぜここでキャラはこういう行動に至ったのだろう?」
(何とは言わないが)
その答えがディテールまで語れ、優れた演技の中から浮かび上がってきたのだ!
ユニークな理由 ~その②~
物語は、1920年代イギリス ⇄ 1950年代 L.A. ⇄ 2001年代 NY の「3箇所・3時代」を飛び交う。
この物語設定を生かし方が芸術様式により明確に違うのだ!
「オペラ」=違う時代にでそれぞれ孤立しているはずの ×3人 が同じ旋律に乗り、ハーモニーを奏でられる
「映画」= 全く違う「3箇所・3時代」を、朝~の1日のシーンごとの工夫シンクロさせ、物語を連動させる。
そして見事だと感じたのは、 ×3人の主人公が 凄いメンツ!
(オペラ版に全く引けを取らない)
・メリル・ストリープ
・ジュリアン・ムーア
・ニコール・キッドマン(ヴァージニア・ウルフそっくり特殊メイク)
特にメリルの演技は一瞬一瞬が見逃せない「凄み」に圧倒された...
だけでなく、助演陣も「超」がつく強力メンツ!
エド・ハリス、トニ・コレット、ジョン・C・ライリー、アリソン・ジャネイ、クレア・ディーンズ etc…
各メンバーの優れた演技の中から物語のディテールが浮かび上がってくる!
結論:METライブビューイング(オペラ)からの、同じテーマの「映画版」鑑賞は単に ×2度美味しい以上の効果あり!