
METの今シーズンラストは、モーツァルト の傑作が驚きの ×2連発!
というわけで、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)でまずは ×2作品を鑑賞。
その後、帰国直後のタイミングで 「ドン・ジョヴァンニ」の METライブビューイング が始まったので早速。
その駆けつけた理由は実は…
まずは今プロダクションの 素晴らしい点 から。
それは、ドン・ジョヴァンニ を演じる ペーター・マッティ の「神がかり」的な歌唱!
声を発するたびに感じた = 「過去見たことないレベルの凄い ドン・ジョヴァンニ(汗)
ライブビューイング内のインタビューでも本人が語っていた。
「甘く唄いあげる中から 嘘 が滲み出てくる」(当ブログ意訳)
ここまで ドン・ジョヴァンニ の「サイコパス性向」を強く感じさせたのは初めて!
今オペラで最高のアリアはどちらも ドン・ジョヴァンニ が恋心を高らかに唄う内容。
あまりに美しい…
が裏腹に本心は、その場限りの欲望を満たすため(汗)
ここって、「モーツァルトが意図的にこうした」のではないか。
なぜかって、他の全てのアリアとこの2つのレベルにあまりに差があるので…
と誉めてきたが、決定的な欠点も明確に「ある」(汗)
メトロポリタン歌劇場(MET)でまずは ×2作品を鑑賞したにも関わらず、ライブビューイング に手を出した理由は、上記の素晴らしかった音楽体験の再体験だけでなく、実は演出でわかりにくい箇所があったからだ(汗)
ラストの地獄落ちの部分がプロジェクション・マッピングだったのだが、実体験は天井桟敷だったせいか、よく見えなかったのだ…
ただ ライブビューイング でさえもよく見えずその結果、今演出の問題点だということがはっきりしてしまった。
石像が動きだす、などの現実にはあり得ない現象が起こることで、恐怖感が増す構造のはずが、ヒトに置き換えてしまった時点で…(あとは自粛)
結論:実際の「NYでの劇場体験」 + METライブビューイング の感想は… 過去にない素晴らしい歌唱の一方で…(あとは自粛)→ 純粋に音楽を楽しむべし!