
以前アップした以下の本を当ブログは高く評価している。
その理由は、コメントにある通り。
半導体戦争 現在、世界で何が起こっているのか、が手に取るようにわかるという点で、今年有数の一冊!
この原著の出版タイミングは 2022年10月 4日 だったがその直後に事態は大きく動いた。
(日本語版翻訳出版は、2023年 2月14日)
原著発売の僅か3日後に、大きな発表が!
発表したのはアメリカ。
で、内容は = 中国に対する、異次元の厳しい輸出規制! 10・7
・中国の スーパーコンピュータ や AI に使われる高性能半導体の「輸出禁止」
・アメリカ製の「半導体製造装置」の「輸出禁止」
・全ての「半導体成膜装置」の輸出を「許可制」に
etc...
この本では、冒頭にこの 10・7 輸出規制 の概要に触れている。
当然のように、この 10・7 輸出規制 に大きく揺れたのが中国。
4月28日 中国の 呉江浩 駐日大使 の問題発言。
・中国の内政問題を日本の安全保障と結びつけると、日本の民衆が火の中に連れ込まれる(何言ってるの! ...)
一方で、
・TSMCの創業者モリス・チャン「グローバリズムはほぼ死んだ」
・アメリカ政府「台湾有事の最悪のシナリオは、中国が台湾を軍事的に侵略してTSMCを接収すること」(中略)
「この場合、TSMCは工場を破壊すべきだ」と提案しているという?!?
正に世界全体を巻き込みかねない「半導体有事」ではないか!
これは一言にいって「現代世界の混迷」
結果、この一冊も実に「タイムリーな本」だという認識に...
さらに半導体で出遅れてきた日本の微妙な状況についても論述しており、良くも悪くも?ためになった。
米中韓に挟まれる中、今後の日々の動向に注目が集まらざる得ない状況なので(汗)
一方でこの本はやや技術色が強いため、「半導体戦争」をまず読んだあとセットでこちらを読むことを当ブログはお薦めしたい。
結論:「半導体戦争」に続き、今、世界で何が起こっているのか、が手に取るようにわかるという点で、この一冊も今年有数の一冊!