夏のコンクールも最終盤。こちら方面はこの土日でおそらく終了です。
次の曲が決まっている人もいれば、とりあえず目先のことは決まっているけれど、今後どういう方針でやっていこうか・・・と考えてられる方もいらっしゃるでしょう。
私は、コンペ終わってからYoutubeサーフィンでいろいろ面白い曲を見つけましたけど、どれもこれもメジャーな曲とは言い難く、もし弾きたくなった場合、楽譜が簡単に手に入るのかどうか心配でしたが、ネット検索ですぐ見つけました。
弾くつもりというよりは、いったいどうやって弾いているのか確かめたくて取り寄せた楽譜があるのですが、通りすがりに覗き込んだ息子、「ねえ、ぱっと見てわかるような楽譜には興味なくなってない?」。
たしかに、五線の外の図とか注を眺めては、「ほおおおお~」とニヤニヤするのが最近の私でございます。
決勝で入賞した曲をネットで眺めてみましたが、今年は「なんじゃこりゃ?」というほどの珍しい曲はそうなかったような気がします。いえ、いいんです、別に珍しい曲である必要はまったくありませんから(汗)。
リストが圧倒的に多く、次がプロコフィエフのようです。
・・・・・私、どっちもほぼ弾いたことないです(殴)。
リストで弾いたことのある曲はいずれもトランスクリプション(編曲)で、ピアノオリジナル曲はないですし、プロコフィエフは弾く時期を逸したという感じです。今後弾くことがないとは言えませんが。
14歳以降の長期のブランクのことを考えると、レパートリーが偏っているのはある意味自然現象ではありますけど、食指の動かない曲はけっこう決まっているんですね(この場合、「弾く曲について」です)。
まずは、メロディーが長く美しく続く曲は弾こうという気にならないんですね。
嫌いなのではなくて、途中で照れるんです、盛大に照れる。そこまで甘いメロディーでなくてもうまくいかない。
若いころは大丈夫でしたし、今でも聴くのはOKなのですが、弾くとダメになります。なので、ショパンのノクターンとかリストのコンソレーション系はとても弾けません。
シューマンにも美しいメロディーの曲ありますけど、ある程度の長さの楽曲になると、途中できれいな流れを寸断するような別のメロディーやリズムが挿入されたりすることがあるので、けっこうほっとします。
マーラーにも、そういうところがある(というより、作曲の過程でなにかがフラッシュバックしたりして想念を邪魔していたとか)ようで、私マーラーをそう聴く方ではありませんが、聴きながらちょっとうれしくなったりする箇所でもあります。
現代曲になると、私の聴いた数少ない楽曲のなかでも、聴き易いメロディーとか整った和音とかがちらっと出てきたと思ったら、次の瞬間、破壊衝動のようにクラスター奏法でぶち壊す・・みたいな箇所があったりします。・・・・これもちょっとうれしい(殴)。
だれがビョーキなのかはわかりませんけど(笑)、たとえばですね、テレビドラマの中で男女がいい雰囲気になったとき(ドラマのなかで)電話やピンポンが鳴って、それ以上のことにならずにほっとするみたいな感じです。
なんですかね、これ??
わかったからどうなるというものでもないですし、分析することに興味もないんですけど、こういう人間にとって、一見スジの通ってないようなまとまってないような曲がとても居心地がいい・・・ということはたしかなようです。
いろいろな曲があってよかった(笑)。