アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「ピンキリ」は、日本語じゃなかった

2024年09月13日 | Weblog
 雨の日の小学校の玄関で、1年生と若干の交流をしたことがありました。
 私:「(児童のカッパを指して)これは、カッパっていうんだよ。知ってた?」
 児童:「違うよっ!おばあちゃんは、レインウエアって言ってたよ」
 私:「まあ、かわいげのないおばあちゃんだこと…!」

 たぶん団塊世代の女性だと思いますが、「レインウエア」だってぇ!カタカナを使えばハイカラだと思っている?
「そんなことで対抗心を燃やすなよ。カッパもカタカナで表記してるだろう」って?
 そ、そうなんですけどね。レインウエアって、私に喧嘩を売っているんじゃないかと感じまして、むかっ腹を立ててしまいました。私は、雨の日はミノ(ナマハゲが愛用している藁でできたアレ。漢字で書くと「簑」)を着ますがね。ウソですけどね。

 カッパ(capa 外套、マント)は、ポルトガル語から。日本は、言葉でポルガルには大変お世話になってきました。小1は、「カッパ(合羽)」は知らないようですがね。遠野に住んでいる緑の動物のカッパなら知っているかも。

「消臭力の丘」日本人がそう名付けた(?)丘が、リスボン(ポルトガル)にあります。結構急な坂ですが、カミサンと私は徒歩で登りました。
 もちろんミゲル君が「♪消~臭~力っきぃ」と、歌ったあの場所で写真を撮りました。ミーハーが本領を発揮しましたねえ!
 気になったのは、あれほど有名な「消臭力の丘」に私ども以外の観光客が居なかったこと。そんなことでいいんですか!エスティー株式会社さん!活気がないんです!

 カルタ、コンペイトウ、カステラ(女子やり投げの北口榛花サンが、寝そべって食べていました)、ボタン、コップ、しゃぼん(石けんのこと)などは、ポルトガル語からきたもの。日本人なら誰でも知っているって?小1は、知らなかったですね。

「1~10」までのことを、「ピンからキリまで」といいます。縮めて、「ピンキリ」。これはもともと日本語だと思っていましたが、ポルトガル語からきたものなのだそう。
「赤ちゃんをおんぶする」この「おんぶ」も、ポルトガル語ombroから。元の意味は、「肩、力、強さ」だって。

「テンプラ(天麩羅)」。テンプラは、ポルトガル語のtemperoからきたもの。これも、誰でも知ってますね。
 毎朝食べる「パン」。これも、よく知られたポルトガル語。 ただ、カタカナで書くので、「英語」だと思われている。

 日本とポルトガルの関係は、「1543年の鉄砲伝来」以来。ピンキリ、おんぶ、テンプラにいたるまでルーツがポルトガル語にあったわけで。大変お世話になっています・・・が。

 どう考えても、ポルトガルに元気がなかったです。
 リスボンも、街全体が暗い。ロカ岬(ユーラシア大陸の最西端)へ行っても、売店の従業員以外は、私どもしかいない。寂しすぎます。

 この度のパリ五輪。ポルトガルが獲得したメダルは、合計4個。金1、銀2、銅1。日本は、金20、銀12、銅13で合計45個。
 ポルトガルゥ~!元気だしてよぉ~っ!日本人はカッパ、カステラ、パンの恩(?)もあり、「崇め奉っている」のですからぁ~っ!凋落した姿など見たくないで~す。

 なお、ポルトガルで、遠野に住んでいるような「カッパ」を見かけることはありませんでした。カッパの皆さん、ポルトガルを見捨てて、遠野へ移住しちゃったのかなあ?


2 コメント

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Unknown (kumi)
2024-09-13 10:07:05
ウヒャッヒャッヒャ😁
消臭力の丘は丘しかぁ。
七重八重花は咲けども山吹の~簑~。
簑も?
花札の桐は12月。桐一葉落ちて天下の~。ピンキリは日本語かと思っていました。簑もピンキリも、かなり昔に外来語として来たのかな。
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Unknown (アンティークマン)
2024-09-13 11:30:27
>kumi さんへ
朝から勉強させていただいております。太田道灌、思い出しましたよぉ。実の一つだに…。それにして道灌さん、簑ぐらい家来に持たせたらいいだろう。そうゆー話しじゃないですね。
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