アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

シラサギを食べちゃダメです

2024年11月05日 | Weblog
 自慢ではありません。沖縄へ行ったことがあります。
 北海道暮らしが長く、温暖な沖縄は…気候も、自然も、文化も随分違います。好奇心の塊ですから全てが印象深かったです。外国旅行のような感じ。

 たまたま「ムーチーの日」に沖縄着。そのため、スーパーではムーチーが売られ(通年にわたり扱っているとのこと)、山積みになっていました。
 次のムーチーの日は、2025年1月7日です。(旧暦の12月8日)
 ムーチーは漢字で書くと「鬼餅」。餅にまつわる鬼退治の伝説があり、「鬼餅」と書かれるようになったのだそう。

 ムーチーは、練ったもち米粉を平たくのばして、月桃(げっとう、別の呼称はサンニン)の葉に包んで蒸したもの。
 厄払いにかまどや仏壇などに供え、家族の健康を祈願する。
 初めて「ムーチーの日」を迎える赤ちゃんがいる家庭では、「初鬼餅(ハチムーチー)といって、親戚、隣近所にムーチーを配る風習があるそう。分かる分かる
「ハチムーチー」は、変換の間違いではありません。ハツムーチーではなく、確かにハチムーチーと言ってました。
 山摘みのムーチー、50個だ、100個だと、買っていく人々。ハチムーチーが、いかに重要な風習に位置づけられているかが推測できます。

 ムーチーは、柔らかくて手にベトベト付きます。しかし、餅に目がない私は、手も顔もムーチーまみれになっていただきました。おいしかったですよー。

 ういろうには、「シロ、クロ、抹茶、あずき、コーヒー、ユズ、サクラ」があります。詳しいでしょう。その昔は、愛知県民でしたから。名古屋には、「青柳ういろう」の歌があるので覚えやすいのです。ムーチーにも、「黒糖、トゥナチン(とうきび)、紅芋」などがあります。そのうちに、ういろう並の品揃えになるかも。

 月桃の葉が使われていますが、この月桃、音から、ナチス・ドイツが設けたユダヤ人強制収容所、「ゲットー」を連想します。しかし、全く違う。当たり前ですね。はい。
「花がきれい 葉の香りがすこぶるよい 除虫効果がある」
 沖縄県の至る所に植えてありました。個人宅の庭先に、普通に見られました。

 沖縄の言葉もなかなかおもしろい
 桃色のことを「ピンクい」と、ピンクに「い」を付けて形容詞にして使っていました。「レッドい」「イエローい」とは、言ってませんでした。

「正座」のことを「ひざまづく」と言ってました。「ひざまづく」は、漢字にすると、「跪く」。私は、教会でお祈りするポーズがひざまづくかなと。合気道では、「跪坐(きざ)」という座り方があります。「つま先を立た正座」が跪坐。沖縄の「跪く」は、合気道からの流れかも知れません。

 旅行中、傘をさすほどではありませんでしたが、若干雨が降りました。沖縄では、「傘をかぶる」と言う表現が一般的のようでした。「傘をさすと痛いだろう!」ってことではないのでしょうけど。北海道も、傘はかぶりますし、布団もかぶります。
「傘をかぶる」という表現、沖縄と北海道で共通するところが興味深いです。
 なぬ?「傘をかぶる」は、日本各地で使われているって?そ、そうみたいですね。

 言葉の問題ではありませんが、タクシーの運転手さんとの会話…
「北海道へ行ったサー。シラサギの天ぷら、旨かったサー」
「シ、シラサギですかぁ?」
「そうだよ、シラサギさあ!湖で釣ってねー」
「そ、それって、もしかして、ワカサギでは?」
「そうだったかもしれんなー」
 運転手さん、ボケてくださいました…。


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