アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

竜巻を斬ってしまう少年剣士

2024年11月08日 | Weblog
 グラウンドに「つむじ風」が発生すると、度胸がある子は、「竜巻だ、竜巻だ!」と、つむじ風の中へ入りました。空を飛ぼうというわけです。私は、臆病ですから、空へ舞い上がった後、地面に叩きつけられやしないかと心配しました。そのため、つむじ風への突入はしませんでした。なお、つむじ風で空中遊泳した子は…おりませんでしたぁ。

 子どもでしたから、「つむじ風」と「竜巻」の区別など知りゃしない。(つむじ風と竜巻は、根本的に異なる気象現象)
 私が子どもの頃、つまり60年ほど前は、日本で竜巻はほとんど発生しなかったのではなかったかと。
 では、なぜ60年前の子どもが、「竜巻」を知っていたか?それは、マンガ、「赤胴鈴之助」を読んでいたからです。

 鈴之助は、江戸へ出て千葉周作に弟子入りしました。千葉道場の兄弟子に、「竜巻雷之進」がおりました。竜巻雷之進は、鈴之助に辛く当たったので、読者である子ども達にとって嫌なやつでした。
「竜巻ってなんだぁ?どういう意味じゃ?」
 そんなわけで学習しましたから、「竜巻」を知っていたわけです。
 鈴之助は、すごかったですよ。「真空斬り」で、竜巻を真っ二つに斬りましたから。さらに、両手を使って、竜巻を4つに斬る「十文字斬り」までマスターしましたから!

 地球が「小氷河期」から「氷河期」へ移行する端境期だからなのか、地球上各地で異常気象が起こっております。日本でも、竜巻が起こっています。
 竜巻の大きさはさまざまで、小さいものは直径10m程度ですが、多くの竜巻は、直径100mから600mとなるのだそう。風速100m/sを超えていると推定されるものまで!破壊力は気象現象の中で最大なのだと!
 北海道北見市の竜巻では、プレハブ住宅が、200mも飛ばされました。関東の竜巻でも、家や車が巻き上げられる被害がありました。

 日本では、2007~2023年を平均した1年当たりの竜巻発生確認数は、海上竜巻を含めた竜巻全体では約53件、海上竜巻を除けば約20件だという(気象庁HP)。
 米国では、過去10年間の平均で年間に約1,300件の竜巻が発生しており、多い年では100人以上が竜巻の犠牲となっていという。ラジオで頻繁に、「トルネード情報」を流している所以ですね。

 竜巻がやっかいなのは、「予報が当たる確率が極めて少ない」という点。風速100m/sのものもあるといいますから、
「えーと、竜巻の進路は…」
 と、予測しているうちに、そこらじゅうを巻き上げて突っ走っていますから!

 見つけたら、頑丈な建物に入るしかありません。あと、「真空斬り」をマスターするとか…。