10月16日(火)専門学校の校外講義で、山口県周防大島を訪れた
主目的は、海釣り教室
副目的として、周防大島の小河川に遡上する天然鮎の確認です
河川の状況は、生活排水が流れ河川を覆うように、葦やススキ等の雑草が生えていた
鮎が、それも天然遡上している等、だれも思いもよらなかっただろう
地元では、子供たちの川遊びで鮎がいることを知っていたようです
この堰堤から上流は、葦などの雑草に覆われ、河川の状況が全く見えなった
その上流には・・・
河川距離は3km足らず
その短さ・・・河川環境は決してよくない
しかし、島の小河川で育った鮎が、冷水病で苦しむ全国の河川の救世主になるかもしれません
食糧となる珪藻不足で、大きくてもこのサイズなのだろう
大河川に放流すれば大きく育ち、釣り師達を大いに喜ばせてくれるだろう
中国新聞2012年4月15日付では、『屋代川系の稚アユ約25,000匹を山口県周南市島田川で放流した』とある
私が聞いた事だが、この時期まで楽しませてくれている宇佐川・錦川にも放流している
日曜日のラインテストで掛けた鮎の下顎側線孔数を調べたら6割が放流、4割が天然だった
椹野川系も少し入れていると聞いたが、鮎の顔の長さから見て海産系の顔をしている
今まで、椹野川の鮎を放流していたが、今年のような状況になっていない事で、屋代鮎の放流が良かったと判る
天然の鮎は、太田川と同じような鹿児島産と錦川を遡上した鮎だろうが、屋代川鮎の生命力の強さ
生活排水の流れる小河川で、生き残るパワー
この鮎の今後が楽しみです
河川調査をされている一行に遭遇
山口県農林課の方と(独法)水産大学校生物生産学科の農学博士の荒木さんとお話することができた
河口堰を改修する前の、生物調査をされているとのこと
ここの鮎の話をしたら・・・よく知っているのに驚いていた
最後に『ここの鮎が、冷水病で苦しんでいる日本の鮎環境を甦らせる可能性があるかもしれません。是非、河川整備では、コンクリートのろ等の影響がないような工事をしてください。また、この河川を保護河川としてここの鮎を守ってください』とお願いして別れた
河口堰は、遡上しやすいように改修されると良いですね!期待しましょう!
漁協が管理する河川なら、ウェッブでの公開はありですが、私のような不心得物が、根こそぎ、やっちまう可能性もあります。貴重な資源は、やはり慎重に取り扱うべきだと思います。