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イカバリ

2010-01-28 18:14:34 | ブログ

今、体中が筋肉痛です

痛風ではありません

久しぶりに、身体を動かす仕事をしました

イカバリは、海用なのでメッキをします

メッキと言っても銀掛(ギンガケ)と言われるものです

イカバリを磨いた状態で、酸洗いします

表面がやや濡れた状態で、熱した大鍋へ入れます

同時にハンダも少々、塩は入れません

ゆっくりと大きなフォークで掻き混ぜます

酸で黒光りしたイカバリが、段々と灰色になってきます

石油バーナーの火力は、非常に強く

私の足腰の前面が熱く、顔も火照ります

火力パワーがないと時間も掛かるし、イカバリの色付きが悪いのです

段々掻き混ぜ続けると、イカバリが『粘る』ようになります

その粘りが徐々に解ける始めると、イカバリの色が白く輝きだします

全体が輝く頃になると、焼き飯のようにパラパラになって、鍋の中をイカバリがスケートしています

大鍋の縁を大きなフォークで叩くと同時に、合いの手役がキラキラ輝いているイカバリを、冷たい水の中へ投入します

この作業は、素早くやらないと、輝きが曇ります

その作業を4時間連続で、昼飯も食べずに・・・

この作業は、20年前に一度職人さんに教えてもらい、それ以後は従業員まかせ・・・

顔が火照って、肩が重くなって、首が・・・

しかし、注文残の出荷伝票の金額を見て・・・

すこしは、軽くなったかな

この方法は、古の鯛バリ(カムロバリ)にも使われています

昔は、炭を熾し鉄鍋にハリを入れて・・今と同じ作業だったのでは・・・

しかし銀掛をすると、ハリの硬さが強靭になることは、余り知られていないでしょうね

今の釣り人は、メーカー名とパッケージの見た目で判断します

奇麗な化学メッキの方が、良いと思うのでしょうね

何故カムロの鯛バリが、銀掛をするのか

生産量が、少ないからだけではありません

微妙な鯛の当たりに、鋭い合わせを入れる

ガッチリと鯛の硬い骨を、貫いてくれるカムロバリ

今でも隠れたヒット商品です


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