○田村高廣さんの訃報を朝のニュースで聞く。十数年前に学生だったころ、祝日の前日から友人達と泊りがけで遊んで、明くる祝日の朝っぱらからみんなで起きて、朝食を食いながら、NHKでやってた映画「遠い雲」(1955)を、結局最初から最後まで見てしまったのだった。その時は田村さんはまだずっと軽い青年って感じで「いやあ、そりゃあデコちゃんは一緒にゃ行けませんよ!どっちか選ぶっていったら、やっぱ佐田啓二っすよ!(爆)」というような、いかにも超わかりやすいミーハーな表現(笑)でテレビの前でツッコミを入れながら我々は見ていたものであった。でも年々、むしろ御齢を重ねて重厚な演技を見せる田村さんは「ホームドラマ!」ではあのシーンやこのシーンなどが迫力だった(その一方で「まじで?」がおちゃめだったりしたけど)。ロビンウィリアムズがよく言われるけど、「悲しみ笑いの目」なんて、この人も凄かったのに。昭和の年輪を感じさせる人がまた一人去っていくのは寂しい。合掌。……それにしても素朴な疑問として、今のNHKの映画「ダビンチ・コード」のカンヌのニュース、そこまで言っちゃったら、本読んでない人にもネタがバレバレなのではなかろうか?(20060518)
