「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20150620

2015-06-20 | 矮小布団圧縮袋

○(写真:外回りの途中で通りかかった神社での花菖蒲も、季節的にはだいぶ終わりかけていたことですよ。ゆっくり見物する暇もなかった。)
 キイロイトリ「ナカナカ トータルデ ヤスミガ トレナイ」

 土曜も午後から明日の準備のために仕事に行く。
 意外と作業が始まると遅くなってしまい、MUSIC FAIRの光一氏のInteractionalまでには帰宅できず、ようやく戻った時にはアド街ック天国(TVQ)をやってる時間だった。品川の竹内医院の前とか、わりと前に通ったことあるよ。イノッチが近所だったとかも知らなかったが、スーパー平野屋が元々江戸時代からあるってこともこれを見て初めて知った。仕事でこの近くに何度か来た時、意外と夜遅くまで店が開いてて、夕飯に惣菜とか普通に買ったし。東京都内にしては物価が普通でいいなと思ったのだ。

 本日のBGM:
  Back Stabbers / The O'Jays (「Back Stabbers」、
 大変有名な、オージェイズのおなじみの邦題「裏切り者のテーマ」w。キメの「What They Do!」のアレだ。随分前にBSかCSで「ソウルトレイン」をやってた時は、常連的に出てたと思う。
 道徳だなどと叫ぶわりにはどこか社会が不穏で不寛容な空気を感じさせるような気分の一方、弱い人をさらに突き落してそこから搾取したり、もう仁義のかけらすらない便乗詐欺が横行したりするような昨今、「影の刺客」とか「後ろから刺すような卑怯な奴」というのは、意味を考えるとぞっとする。というか、そんな歌詞なのに曲そのものが極めてかっこいいというのが強烈な皮肉なのか。
 それにしてもテレビから流れてくる若い人の歌などが、どうもコードが単純なのが多いような気がして、もうちょっとテンションの高い楽曲が聴きたい、と心のどこかで欲しているのかもしれない。ビジーフォーの得意げなやつ(爆)というか、先日からそういう感じのやつのを棚から探して聴いてますな。 (20150620)

 
コメント

20150619

2015-06-19 | 矮小布団圧縮袋

○出張中にJRの運行が遅れ、快速から特急への接続も軒並み数分遅れの発車となる。
 目的地に着いた時に、本当は余裕をもってお昼を食べる予定だったのだが、集合時間までの時間がほとんどなくなってしまった。
 ともかく空腹をしのぐため、普通めったに使わないファーストフード店に飛び込む。  
 「!? 」
 映画「裏切りのサーカス」で(夜遅くて他に店が開いてなかったんだろうか)ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)とウィンピー(Wimpy)のバーガー屋で食事をしている時のスマイリー(ゲイリー・オールドマン)のように、怪訝な表情のキイロイトリであった。
 最近ベーカリーのイートインはサンドイッチをいただくなどの方法で時々利用することがあるが、まさに(持ち帰りでなく)こういう場所の店内で「てりやきバーガー」とか頼むの、数年~十年位ぶり?か。週末だと、意外と塾帰りの小中学生や小さい子ども連れ客などが多いのだな。

 本日のBGM:
 Strong Enough / Jimmy Somerville (「Homage
 自分は英語詞を聴いても日本語詞のようにすぐ意味が入ってこないが、2度3度聴いているうちにだんだん歌詞の意味が入ってくると、「ほお。」となる。
 曲だけ聴いていて普通にかっこいいのに、詞がわかると何だか皮肉ぽかったりとか。
 「Doing it my way」のあとに「tired」とか出てくると。

 夕方のニュースでL'Arc大阪で9月にライブというお知らせが出ていた。福岡市民的な現場の意見としてはカジノ構想はお遊び的には笑えない冗談なので、ネタ的にラルクのが皮肉なのかどうなのかが気になるが、秋分の日あたりらしい。(20150619)
コメント

本日の効果音(61)Some Wonder / Jimmy Somerville (2015)

2015-06-18 | 閑話休題・本日の効果音

○九州南部の大雨お見舞い申し上げます。お気をつけて。九州北部も降ったり止んだりの具合です。
 国会中継はもう、自分でも何言ってるかわからなくなってるんじゃないか?な位、閣僚の人たちの日本語自体が文章として全く変。自分の職場の周囲の人たちもお昼のニュースを聞いていて、「何か、おかしいんでない?」と不審で不安がっている。自分が破綻した変なことを言っているのに変だと全然気づいていないように見える、ていうボケが許されるのは、お笑い芸人の辛辣なギャグコントの場合に限る。これはそういう漫才コント番組ではないはずなのだが。
 気持ちが悪い、という感じなのである。18歳まで選挙権を拡げれば、こういう人間たちを議員に選ばなくなる、とでもいうのだろうか。

 さて、これも映画「パレードへようこそ」の影響だと思うが、いくつかの動画で曲を試聴していて「これは!!」とはまってしまい、仕事帰りに買ってきたジミー・サマーヴィルさんの何と今年の新譜です。
 キイロイトリ「LPレコード ミタイナ カタチノ CD」
 たれぱんだ「ちゃんと、表面に溝がついてるところ、さすが細工がきいてますw」

 Homage / Jimmy Somerville (membran-233972, 2015.3.※欧州盤
 いきなりM1の「Some Wonder」のイントロから、もろスタイリティックスの「I Cant Give You Anything But My Love(愛がすべて)※だいぶ前に、木村拓哉のギャツビーのCMで流れてたアレ)」かい!?とツッコミを入れたくなるようなトランペットから始まる(笑)だけでなく、全般これ70年代風のブラックというかソウルミュージックのまさに「オマージュ」つうかリスペクトなノリの曲の数々でございます。音色やオケやコーラスとかも。 
 ブルーノ・マーズや橘慶太や堂本光一に限らず「最近確かにこういう往年のディスコのミラーボール(※ジャケットで、アトラスが支えている?)で踊れる調な曲があちこちよく出てて、流行ってるのかしら」とも思うが、その「ソウルな」センスの良さのレベルが、さすが年季で格段違うというか。それこそ楽曲がリスペクト的にかっこいいのですよ。圧倒的な歌声が円熟かつ「何はともあれ、今回の趣向を本当に好きで楽しんでる」感じがして、今や安心感すら感じてしまう。「歌える」もんなあ。これをここまでがっちりやる人というと、日本だとグッチ裕三さんとかだろうか(爆) 
 30年前に見たもうちょっとテクノぽかった時にも、歌的には根本的にファンキーなところにルーツがあるんだろうなとは思ったが、それが30年後にこんなごきげんなのを出してるという位、ずっと長く活動されておられるとは予想してなかった。年とってさらに味が出てくるような、なんかそんな真面目な感じがするところもいい。歌ってる時の笑顔が、ほんとに嬉しそうだし。「音楽が人生を救う」みたいな感じで。もし生で聴ける機会があったら、一度聴いてみたいLIVEかと。TravestyにせよThis HandやLearned To Talkにせよ、ラストまで続くアンセム感もたまりません。

 そんなわけで今年も6月18日のPaul McCartney先生の誕生日かつ、本「別室」開設の日となっておりました。漫然と書きたい時に書いている漫談な感じで、あいかわらずでございます。まさか、ですがついに13年とか…(20150618)
 
コメント

20150617

2015-06-17 | 矮小布団圧縮袋

○いきなり佐賀駅からお届けするキイロイトリだったりする。
 「コンバンハ」

 本日のBGM:
 Hot Stuff / Donna Summer (「Greatest Hits
 この手の音楽の勢いでつい校訂作業中BGMに続けて聴いてしまうドナ・サマー。
 昔コカコーラのCMでも使ってたなホット・スタッフは。
 というより、自分が子供の頃はラジオからほぼ毎日流れすぎるくらい流れていた。
 有名なイントロからしてキタ━━━ヽ(∀゜ )人(゜∀゜)人( ゜∀)ノ━━━ !!!感半端なさ著しいw
 (20150617)
コメント

20150616

2015-06-16 | 矮小布団圧縮袋

○今日は6月16日だから、新潟地震から51年というか、新潟市内なら防災訓練とかがある日だったりするんだよなと思い出す。週明けから普通にびっしり勤務でありますが。

 映画「パレードへようこそ」を見て「やや頬を赤らめた」勢いで、自室に帰ってきて「確か、うちにもあったはずだよな~CDが」と思って鬼のような蓄積CD棚を探して発掘してきたキイロイトリ2匹であります。
 「デテ キマシタw」ww
 ほんとはリマスター盤を買った方が音もいいし収録曲数も多いのだろうが、とりあえず今あるこれで音源確認。

 多分17~8年前くらいに仙台か青森かどこかで買ってる(しかもなぜかレンタル終了品の特売で3~4枚まとめて買ったのの1枚だったりする><)Jimmy Somervilleのベストですがな。あってよかった。(こういうことがあるから、貯まったのがなかなか処分できないw)
 この人のは最初に見たSmalltown BoyのPVの薄倖な感じのイメージが強烈に残ってて、どうしてもファルセットの声の人、っていうインパクトが強かった。自分は80年代中頃~後半は特にディスコミュージックのファンというわけでも、やたらと流行ってたS.A.&Wのファンというわけでもなかったので、この手の音楽は当時よく流れていてよく聴いたことはある気がするが、そんなに詳しく知っていたわけではない。
 だがこう改めて聴くと、歌唱力が圧倒的なだけでなくて、なんというか楽曲のセンスがずばぬけてますよ。カバーのアレンジにせよ作曲にせよ、非常によくできているのだ。しかも自分の中ではわりと年上のイメージ(歌の玄人っぽさから)だと思っていたら、結構若いこともわかったw(マーク・アシュトンとかとまさに同世代なのだね。だいたいこの頃の、所謂イギリスの若いミュージシャンでどどっとたくさん出てきた人たちは、この位の世代であった)
 その当時、リック・アストリーとジミー・サマーヴィルは、他の何かとけばけばしいロック・ミュージシャンたちの出で立ちと比べて「髪の毛も短いし普通の恰好なのに凄まじく歌うまい」お兄さん、だったなワシらの感じでは。インパクトの種類はそれぞれかなり違うが。そこで

 本日のBGM:
 Don't Leave Me This Way / The Communards (「Jimmy Somerville Best」)
 元はテルマ・ヒューストンの歌、ということは後から知った、というくらい、このコミュナーズのが流行ってて、子どもだった自分はこっちから知った、のでもある。元は失恋の歌らしいんだけど、昔これをテレビで見たときに、イントロのヒロイックな「全員斉唱」みたいな高ぶる旋律の始まりからして、ある種の人権主張の「Set Me Free」のプロテストソングみたいに思っていた。それはきっと(「1984」もどきみたいな)PVを見た印象の影響だろう。(20150616)
コメント

20150615

2015-06-15 | 矮小布団圧縮袋

○もう一本上映期間中に、と行ってきましたキイロイトリです。

 本日のBGM:
 Love & Pride / King (「The Best of King」)
 映画「パレードへようこそ(原題:Pride)」(英、2014)
 いやー。くそー。もう選曲が憎いぞ。「BBC film」って文字が始まる前に画面に来たとおり、もろ英国ドラマな上に、1984年を知ってるリアルタイム組(って、40~50歳代くらいの人?)にはたまらんだろう。日本人だったら、「8ビートギャグ」なんか読んでたそこらの人とかは特に(爆)。
 この映画も特に予習せず、アンドリュー・スコットが出てるらしい、くらいしか考えずに行ったのだが、テンポも悪くなく話が進み、予想以上に引き込まれてしまった。

 だいたい日本の話じゃないのに、どうしてこういう話で胸にぐっとくるんだろう。いや、実は出てくるサッチャー政権下のニュース映像といい、AIDSが社会で認識され始めた頃の当時の一般市民の反応といい、日本でいえば昭和末期の文化の爛熟の空気感といい、自分たちの記憶にはわりと残っているし、思い出せる。それとやっぱり、当時ずっと日本のラジオやテレビで毎日のように流れていた「洋楽」が来ることによって、脳内の記憶中枢が無自覚かつ自然に反応しちゃっていることもある。これが「当時を知らない平成生まれの人が自分の好きな懐メロを適当に集めたっぽいなんちゃって80年代ヒット曲集もどき」じゃないところがいい。ありがちかもしれないザ・スミスのモリッシーの歌の流れた後で、やっぱ「緑の上下スーツ着てる奴なんて、他にいないだろ!」なポール・キングのラブ&プライドが流れてくる(!)ってのは大事なことだw。ジョナサンが踊るディスコ調のやつとか。半ば享楽的な、しかし凄まじい閉塞感とが同居しているような時空というか、それは「ユーモラスなところもありながら、時代考証もされてる」ってことでもある。他にも「1984-85年」な音は出てくる。で、もちろんブロンスキ・ビートで「がーっと」くるテンションは半端ではない。そして音楽的にも「笑って、泣ける」。かなり実話だというし。

 現在の若い人たちは、この映画を30年前の歴史的事件の話として見るのだろう。しかし個人的なことを言えばたぶん、(もちろん当時このパレードに参加していたわけではないが)自分たちはジョーあたりと年齢が一番近い(※役でいうとメンバーの中で一番年下の、佐々木蔵之介を高校生にしたみたいな人)。マークとかマイクやジェフやステフたちは兄姉たちとか、学生時代の部活の先輩くらいにあたる。少し年上のジョナサンやゲシンがOBのコーチみたいな感じかもしれない。この辺りの時代の感じが生理的にわかるところがある上に、視点人物の感覚を通して、ちょうど大人になりかけた頃の大学生の自分が、だんだん自分の殻から少しずつ外に出て、(大人になって数十年ぶりに出会おうが、一生の話ができるような人格レベルの)友人を少しずつ得て、またさらにビル・ナイやパディ・コンシダイン(ウィッチャーの人がここにも。ほんとにこの人の「言葉」は、じわじわ来る)やイメルダ・スタウントンたちのような、いろいろ心の通い合う大人たちとも出会いながら、自分を取り巻く身近な社会や「公共」に対しての考え方や、自分のスタンスを持ち始めていく。その、年代の気分(と思い出してみると、自分の10~20代は、そういう先輩や師のような信頼できる大人の人々に出会えたことが実は幸運でもあったのだ、という記憶)を、知らず知らず思い出しつつ、見てしまったのだ。この映画を見ている地元英国内の中高年の人は、もっとリアルかつドメスティックに同時代の文化を感じるのではないか。

 お調子のよすぎるように思える展開もあるにはあったが、意外と見入ってしまい、時々不覚にも、うるっと来てしまった原因は、そういうところにもよるのだろう。出てくる人たちが決して単調でなく、老いも若きも、一人一人が皆違ったそれぞれの考えをもって生きている、しかしそれはそれとして連帯するということはありえるのだ、ということが大事に畳み掛けられて描かれているし、ウェールズの田舎の炭坑町の人たちが次第に変わっていく過程も、面白かった。特に中年や高齢者のパワーはさすが「黙っちゃいない高齢化社会」の成熟した大先輩みたいな勢い。そしてある種30年前のイギリスを舞台に描かれているような「企業利潤優先の新自由主義と、地方コミュニティの破壊」問題が、現在の日本で起こっている、ってこともあるのだろうか。(前にも書いたが、1980年代から続いた「主任警部モース」等の英国のテレビドラマに描かれたような社会問題は、30年後の日本社会の問題を圧倒的に先取りしていた。)
 まずBBCドラマなんか見ている人にはおなじみの人々が(名前はよく知らないが、顔は見たことあるというのが)たくさん出てくるので、英語もわかりやすく見られるだろう。(フレディ・フォックスなど出オチ的にもウケるw)


 というわけでインパクトのある映画を続けて見てしまったが、こういうのは、ふと「行ってみよう」と思った時に行っておくのが、いいのかもしれない(見なければ、見ないで済んでしまうものでもある)。見終わった後で、見る前には全く考えても予想してもいなかったことが、次から次へと頭の中に浮かんでくるし、世界が少し違って見えてくる。人生は短くもあり長くもあり、いろんな生き方がある。こんな風にして「ちょっとしたことで、何かが動き出す」ことがあるのかもしれない、と(エンディング・テーマのその「曲」も伴って)思わせてくれるような映画ではあった。(20150615)


※かなり数年前に、ロマンポルシェ。のライヴで掟ポルシェ先生を見た時に、髪型が絶対誰かに似ている、と思って後日しばらくしてから思い出したのだが、多分典拠はポール・キングあたりじゃないかと思ふ。
コメント

20150614

2015-06-14 | 矮小布団圧縮袋

○佐賀に昼間仕事で来て、終わってから夕方、せっかく来たので帰る前に映画を見る。

   
 まさにミニシアター系である、CIEMAはこの一種レトロな、ラウンジのようなゆったりした空間が好きなんだな。今日はぎりぎりでなく、やや早めに到着できたので、カフェでひと休みしながら開場を待機するキイロイトリなのであった。しかもこう見えて実は、福岡より先に早く上映してるからねw

 本日のBGM:
 映画「エレファント・ソング」(2014、カナダ)
 音楽:Gaetan Gravel, Patrice Dubuc
 いや、前に「トム・アット・ザ・ファーム」で来た時のインパクトから5か月ほど後、再びシアター・シエマでグザヴィエ・ドランを見る(爆)わりと場所の雰囲気が気に入っているので、ここで見るのがいいかなと思って。
 これも心理サスペンス系の映画なので(またかいww)ラストは言わない。難解ではないので、事前予習全くなしで見てOK。それで「とばさずに」細かく見とく、というミステリードラマ的な見方で行く類の映画。多分もう一度見ると二回目に、全部最初から伏線だってわかると思う。 
 それにしてもこないだKBCシネマで見た「Mommy」の親子の時にも思ったことだが、Xavier Doranちゅう人は「人の神経逆なでする奴」てのが(演出するのも演じるのも)うまいんだろうな…と考えた。単なる「やたら“おかん”にこだわる」上にマイノリティ支持、っていうだけではなく「只じゃあすまない」人というか、所謂「善良なる小市民的」=「いわば偽善的」世界を、小さなほころびからどんどん浸食していって、壊しかねないものをもってくる。今年に入っていくつかこの人関連の映画を見てきて、どことなくそういう感じがするのがわかってきた。何か「ひっかかる」ものにこだわる感じにしても、この人はかなりクセがありますね。前の映画で見た「何か被害者そうに見えて、実はちょっと違うんじゃないか」というような怪しさが、今回はもっと出てた。この話も舞台劇的というか、ほとんど地味な室内での会話劇の緊張感で展開する中、人物の過去に関わるエピソードが映像で挿入されて絡むようなドラマを見せてくる。で、最後はそうきたか。
 もちろんこの「怖い」マイケルも話題だが、映画を見ている年齢が上の人ほど、きっとグリーン院長の方の過去や周辺の問題を考えてしまうんじゃないかなと思う。キャサリン・キーナーの婦長さんも始まってからだんだん、どういう人かわかってきて、妙に次第に魅力的に映ってくる。地味なんだが、そのへんがこれまた、じわじわくるのである。愛されず傷つき続ける子どもと、迷い続ける親の年齢の人々…それでラストシーンで不思議な気持ちになるのは、観客の自分の場合、己がマイケルのような若者ではもはやなく、院長や婦長の年齢に近い時間を経てきてしまった人間なせいだろうか。「そっち」の方を考えてしまうのだ。
 ブルース・グリーンウッドの表情の動かし方とか物腰とかを見てて、個人的にはどうも長塚京三さんを思い出してしかたがなかった。そのへんも何かはらはらした原因かもしれない(ちなみに、家に帰ってからぐぐってみたら、やはり「似てる」って言う感想の人が多数で噴いたw)。これって日本で翻訳劇やるなら例えば長塚京三と成宮寛貴が舞台でやるみたいなやつなのかなと。
 時代設定が1960年代っていうのも、精神医学の診察や病院ケアのレベルが「当時だからまだしかたがないのかもしれない」というような背景の部分で効いていたように思う(2010年代の現代だと即座に話がついてしまってドラマにならないかも)。電話、メモ、老眼鏡とか、さまざまな小道具に意味があって、舞台劇風なスリルを生んでいる。それで、やはり今回もちょっと「主任警部モース」みたいな、謎は解けるけれどもわりきれなさが残るようなビターな感じを受けた。


 帰る時間にはすっかり日が暮れているぞ。駅に戻って博多に帰るべし。
(20150613)
コメント

20150613

2015-06-13 | 矮小布団圧縮袋

○夕方食事をする時間がなかった時、仙台駅で買った駅弁・こばやしのいなりずし弁当。


 むすび丸「運ぶときにちょっと縦になって、おいなりさんの形がくずれてしまいましたw」
 キイロイトリ「シャシン トル マエニ イッコ タベタデショ」
 ちょっとした具が載っているのだ。

 本日のBGM:
 It's The Falling in Love / Micheal Jackson (「Off The Wall」)
 まったりお食事中の音楽。(20150612)
コメント

20150612

2015-06-12 | 矮小布団圧縮袋

○むすび丸「仙台駅前といえば、わたくしももちろんまいりましたよ♪」
 天気が回復してきたので、日なたに出ると光線が強く、ちょっとまぶしい。日かげで。

 本日のBGM:
 Smooth Criminal / Micheal Jackson (テレ朝系、KBC 6/12 ミュージック・ステーション 20:00~)
 6月ということでマイケル追悼企画であったケント・モリ×堂本光一のダンスパフォーマンスのところ。
 この曲も久しぶりに聴いた。イントロですぐパン・茶・宿直と言ってしまう。すまんw
 高橋優やナオトインティライミだけでなくミスチル・ウルフルズあたりも出ている。
 コラブロというのは初めて聴いた。この人たちもブリテンズ・ゴット・タレントから出た人たちらしい。
 そのあと、昨日深夜の伊達みきおに続く細野晴臣のファミリーヒストリーがあるのだな。
 それにしても福岡に戻ってくると、黄砂とpm2.5が激しくて、今日なんか霞んで全然外が見えん。きつい。
(20150612)
コメント

20150611

2015-06-11 | 矮小布団圧縮袋

○またひと月がめぐり、今日は11日。久しぶりに仙台駅前に立つキイロイトリである。
 仙石線開通を祝うポスターも見たし、駅前と青葉通りは道路や地下鉄の工事も続いている。通りを行く人々でにぎわっているようにも見える。
 だが仙台空港線が長町を通る時に見える、ずっと続く仮設住宅の並びにも、まだまだ復興の遠い深刻さを実感せずにはいられなかった。4年と3か月たっているのだが。

 本日のBGM:
 Get On The Floor / Micheal Jackson (「Off The Wall」)
 先月末ころからいろいろな芸能人の訃報が続いているが、改めてルイス・ジョンソンを悼む。ついこの間亡くなったばかりだった。マイケル・ジャクソンの名盤もこのBassがとにかく凄い。このナンバーもイントロからしてBassラインのインパクトがかっこよすぎて震える。
 こないだ宿舎で夜、テレビをつけたらたまたまやってた映画「カノ嘘」で、「スティングレイ」(!)とか言ってるのが聞こえてきて、しかもそれを無許可で抱きかかえてヒロインがダッシュで突っ走る(?)とかいうシーンだったから「なにいい!?」と妙なところでのけぞっていた。
 だいたいこれはレッチリのFlea先生とかルイスジョンソン先生が只ならぬ超絶チョッパーというか神スラップでびしばしやるのに使うのが正しい用途、というものなのではなかろうか。素人がかかえて走るとかの扱いをして大丈夫なのか。だいたい演奏シーンはどうだったのか(って、最初から見てないからわかんないがw、原作でもそうなのか未確認)(20150611)
コメント