カフェでバイトする元・医大生のキャリー。彼女は夜毎、自分を誘う男性を粛清するを日課にしていた。そんなある日、彼女は昔、親友をレイプし自殺へ追い込んだ男が近々結婚することを耳にする──。
ちょっと軽い気持ちで見ると後悔する映画ですね。
フィクションながら、凄い重たい内容を取り扱ってます。
日本でも性被害、いじめ問題。加害者は知らん振りで。
被害者は泣き寝入りするしかないのか。
理不尽、不条理、胸クソです。
ただ、それをむちゃくちゃ暗くは見せてないという。
さすがはアカデミー賞脚本賞を取るだけはある。
テンポよく、ライトかつホップな復讐劇です。
ライト・テンポは良いが、最後は絶壁へ飛び込むような虚無ですが。
「前回のソーホーは面白かったな~」と思いつつねw
最終的に復讐を選ぶしかなかった悲しみというか。爽快感は皆無。
周囲を巻き込んで、失ったものが多すぎますよね~。
「若かった」「悪い人間じゃない」のクソ言い訳。張っ倒したいw
でも、そういう騙し騙しにしながら生きてくのが人生なんだと。
キャリーだって、別に誉められた生き方ではないからね。
それでも復讐の歯車が徐々に回っていく様、胸にクるな。
ちょっと主演は女優が老けすぎだけどなぁw
実態は実家暮らしの子供部屋おばさん。
知らぬとはいえ、こんな年増抱く男も男やでぇ。
まぁ、そういう男の間抜けさも表してたんやろが。
キャリーマリガンさんね。偶然か、役名と一緒なんやな。
かなり存在感はありました。いちいちカッコが様になってて。
正直こういうフェミっぽい内容、本来あんま好きじゃないんですが。
このキャリーさんが演じることにより、クドさがなくなってる。
復讐と言っても精神的に追い詰めるだけで、別に殺す訳ではない。
独特の甘さというか、かと言って自分の死を覚悟もしていたと。
このアンバランスさ。ジョーカーより役柄難しいんじゃないか?w
この人しか果たせない、見事な演技やったと思う。
バットエンドに違いないですが、そこまでドンヨリとはしませんね。
ストーリーの秀逸さがなせる技。年増女の世直しムービー。
皆さんもフルスロットルで崖から飛び降りてみてくださいw
では、また。
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