2014年の8月、この病院に緊急入院した。
その時「4月から看護師になりました」と言っていた新人看護師さんがいた。
奨学金で看護学校に行き、鹿児島から東京に出て来た。
「頑張って働いて、奨学金を返却しなくちゃ」と笑顔で話していた。
その一方で、「東京の夏は暑すぎる」と、ちょっと寂しそうな顔をしていた。
仕事の流れが少し分かって来た時期。
ホームシックや「私は、この仕事に向いているのかな?」と言う不安。
命に関わる仕事ゆえに、先輩の注意も厳しいものだった。
ベッドで寝ていると「〇〇さんですか?」と、私の名前を呼ばれ、驚いて顔を見ると彼女だった。
私も「〇〇さん?!」
ここでの仕事を続けていたんだな。
すごく嬉しかった。
今や先輩看護師として、後半を指導する立場になっていた。
私は、ただ続ける事が良いとは思っていない。
きっぱりと辞めて、新しい道に進む事の方が、良い時もある。
でも「継続は力なり」と言う言葉も信じている。
今日から4月。
それぞれが、それぞれの道を歩けば良い。
休んだって良い。
そろそろ、リハビリの時間だ。