安良岡 康作は「やすらおか こうさく」と読む.旺文社文庫で『歎異抄 現代語訳対照』(1974)を出版.
解説で、「三.文学的意義」を述べる.特に述べるということかも知れない.
「情(なさけ)」と「理(ことわり)」ということを述べる.
「情(なさけ)」は『古今集』『枕草子』『伊勢物語』『源氏物語』に共通する文学的理念にして、「もののあはれ」「おかし」や「余情」「妖艶」「幽玄」の根柢、根幹になるのが「情」であるとする.
対して「理(ことわり)」は西行『山家集』、鴨長明『方丈記』、『保元物語』『平治物語』『平家物語』とともに『歎異抄』は、中世的文学理念としての「理」にあたるとする.
そのうえで、中世的文学理念をあらわす言葉として、「『理(ことわり)』という語に見いだし得ることを考えるに至った」とし、そこには「『情』の表現のほかに、それを自己否定的に克服した生活原理の追求、実践の理法にもとづく論証、人間としての信条の表白などが認められる」と、する(176-177p).
本書はどうも、「三.文学的意義」から読み出すに、限る.
解説で、「三.文学的意義」を述べる.特に述べるということかも知れない.
「情(なさけ)」と「理(ことわり)」ということを述べる.
「情(なさけ)」は『古今集』『枕草子』『伊勢物語』『源氏物語』に共通する文学的理念にして、「もののあはれ」「おかし」や「余情」「妖艶」「幽玄」の根柢、根幹になるのが「情」であるとする.
対して「理(ことわり)」は西行『山家集』、鴨長明『方丈記』、『保元物語』『平治物語』『平家物語』とともに『歎異抄』は、中世的文学理念としての「理」にあたるとする.
そのうえで、中世的文学理念をあらわす言葉として、「『理(ことわり)』という語に見いだし得ることを考えるに至った」とし、そこには「『情』の表現のほかに、それを自己否定的に克服した生活原理の追求、実践の理法にもとづく論証、人間としての信条の表白などが認められる」と、する(176-177p).
本書はどうも、「三.文学的意義」から読み出すに、限る.