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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

市立釧路湖畔病院

2012年02月29日 03時45分26秒 | 地域
 市立釧路湖畔病院は、伝染病隔離機能をもつ診療施設として開設された病院です。
 大正8年に決定した「釧路町施設事業計画」のなかに施策のひとつとして位置づけられていました。
 用地の検討と取得の経過は、昭和2年におこなわれていたことが『釧路地方医学発達史』(辻見啓治 1967年)に記載されています。そこでは「米町あたり」での検討過程が説明されていますが、実際に開設された「春採」の用地取得経過まではあきらかにされていません。
 辻見氏は「大正時代に提案された『空気の良い春採』の地が選ばれた」と、書いています。竣功は昭和3年とされ、「建設坪数350坪(うち「病室は14坪」とある)」、「医員三名、看護婦は一名」、「患者収容力は三十六名であった」とする。栗村喜一も勤務する。
 昭和31年9月、市立釧路綜合病院に隔離病棟が完成したため、「湖畔病院はその指命を終わった」(前掲書 225p)ということでした。

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