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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

「環境破壊の現実」=不都合に目をそむけてはいないか。

2021年05月14日 16時56分36秒 | 記録
 「環境破壊の現実」=不都合に目をそむけてはいないか。
 道内配布紙の6面。「各自核論」は、藤原辰史(ふじわら・たつふみ)氏の「脱炭素のまやかし」を掲載。

 「環境破壊の現実」
 「第一に森林や海洋破壊」、「第二に原子力による環境破壊」を掲げる。

 森林や海洋破壊には
 「①プランテーション拡大=アフリカや東南アジア」で「バナナやアボカドの過剰開発」
 「②熱帯雨林の火災=ブラジル産大豆の需要は高まるばかりで、熱帯林の火災を誘発」と。
 悩ましい点は、「人畜共通感染症の病原体を運ぶコウモリなどの動物のすみかを破壊、エボラ出血熱蔓延の原因」をつくる。

 原子力による環境破壊には、
 「原発に必要なウランやプラトニウムの採掘はどこから採掘するのか」と問う。
 「オーストラリアの先住民が住む地域やナミビアの奥地などであって、日本ではない」。
 「誰が採掘するのか」「それは日本人ではない、労働者は被爆をし、健康をむしばまれている」と、書く。

 問題な点は、
 「菅首相や報道各社が抱く『環境破壊』のイメージのあまりにも浅はかな点」
 「(」原子力は脱炭素社会と歓迎する)経済産業省も原発産業もそこ(採掘地や採掘にあたる人の存在)には触れない」。

 読んでいて、思う。
 目に見えぬ不都合。「脱炭素社会」を言うムナシサ、(日本は福島原発の事故から)なにを学んだのと、厳しい。

 「政府もメディアもまやかしの環境政策をやめないか」。
 「労働環境を過酷にしたまま脱炭素社会を達成したところで、(地球は結局)新しい感染症と放射性物質の汚染に苦しみ」
 「各地の労働者の人権侵害をなかったことにする世界である可能性が高い」。傾聴したい。210513『北海道新聞』朝刊6面。
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昨年よりも2日早く開花 桜の季節になりましたが210509

2021年05月13日 11時23分48秒 | 季節
 新聞報道では昨年よりも2日早く開花 桜の季節になりましたが210509

 北海道東部、マチなかの桜は、だんだん貧弱になります。手入れをするヒトがいないせいか。
 しかも基部をよく観察するに、周囲はコンクリートでシッカリ固められています。

 花をたのしみます。それはいずこも同じですが。
 多分の目にめるように桜の梢が貧弱になるのは、ご褒美の肥料を施すことをしないからでしょう。

 そのうえ周囲の木をきり、桜を孤立させていることも、原因ではないでしょうかねー。
 落葉が豊富で、有機質肥料を自然に供給する循環が断ち切られてしまって、いるのです。

 元は民家のあった位置になるポケット公園。
 ここには知っている方がお住まいになった、家のあったところです。昨年よりも2日早く開花 桜の季節になりましたが210509
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英・南ア・伯・印 変異株の確認例210511

2021年05月12日 08時48分47秒 | 記録
 英・南ア・伯・印 変異株の確認例210511

 新型コロナウィルス感染症。増殖によるコピーミスの確認がすすんでいる、が。

 確認順に 
 1)英= 英吉利   イギリス、
 2)南ア=南阿弗利加 アフリカ
 3)伯= 伯剌西爾  ブラジル
 4)印= 印度    インド。

 構造の特性や特徴を示しているホームページもあって。ここではNHKの公開資料を示して居るも。

 別なネットデータでは、なんといってもイギリスで確認された「変異株 へんいかぶ」による発症例が多くのシェアをもっているようで。

 ネット一度、見つけたデータ。元の記載箇所に再びたどりつくことの、ヤッカイ、難解、不可解なこと。
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生涯学習=人生百歳 《地球の未来を創る》で存在感を

2021年05月11日 09時31分51秒 | 記録
 生涯学習=人生百歳 《地球の未来を創る》で存在感を

 5月12日 13時ー14時 釧路湿原シニア大学院で<話>をさせていただきます。

(「気がついた三つの依存 新型コロナウイルス感染症」)
 「サラリーマン生活 時間管理が他者依存」
 「モノ・サービスの供給、他者依存」
 「情報収集はネット依存」=生活様式・生活習慣が変わるときかも。

(京名菓「唐衣」の《おもてなし》 山口富司師)
 「エリザベス女王 5月京都来訪」
 「桂離宮庭園で裏千家が抹茶、老舗菓子店は創作名菓『かきつばた』のふるまい」
 「名菓に『唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞおもう』の由来」=「折り句」を重ねる。
 =京都人のもてなし(季節感・風情・物語性)&ユーザーが提供者を育てる。

(パンデミック&気候変動=実は「同根」)
 「自然にヒトが近づきすぎて森林破壊&生態系にダメージ」
 「(地球は氷河期に、でも地球温暖化)↑眠っていたウイルス活動開始」
 「グローバルな交流で感染速度アップ+環境に負荷を増幅
 パンデミックも気候変動も『弱者』に甚大な影響と分断」

 「雇用者生活で時間管理他者依存↑生業は雇用者でも、身は人生の経営者」

 ※「私たちは地域の《含み資産》、ピン・ピン・コロリめざし、出来ル事明確」
 「自分の未来を創る」「地域の未来を創る」「人生百歳=地球の未来を創る」

 生涯学習=人生百歳 《地球の未来を創る》で存在感を。
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聴き取る深さと要約の確かさ 『論語と算盤』(「名著 de 100分」再放送)

2021年05月11日 06時41分43秒 | 放送
 聴き取る深さと要約の確かさ 『論語と算盤』(「名著 de 100分」再放送)

 丁重に「LINE」に書いていただきました。
 1)「学問の力」(「大器をつくる力」)
 2)有意の仕事を成し遂げる力
 3)時代を築きあげる力
 「三点に通底」「あらためて、『論語』そのものを読みなおしてみたくなりました」。

 卒寿をお迎えのお方が、実にさわやかに、「聴き取る深さと要約の確かさ」をお示しくださいました。

 4月、四週にわけての放送。5月10日昼、一括して四話が再放送された。
 早朝の番組を見逃して、「テキストを手に入れて読みます」。力強く申されておられたが、幸い、放映を察知されたようで。

 「LINE」の記載を拝見。
 実感は「100分の放送を聴き取った持久力」「三点にまとめた要約力」「なおポジテブに、挑戦されるファイト」。
 「尊い」と実感。

 ご返事させていただいた。
 「名著 de 100分」は善戦しており、好評の番組が続いています。
 今朝の周知。公共放送もおやりになるもの。
 「名著 de 100分」の次は「45分で『先人たちの底力 知恵泉」で火曜日午後10時の放送があるかも。
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「盛田・本田・松下は、今の日本にでないのか」 『ジャパン As No1』の著者150831

2021年05月09日 08時54分14秒 | 書評
「盛田・本田・松下は、今の日本にでないのか」 『ジャパン As No1』の著者150831。
 朝比奈一郎という元官僚の紹介文。都内で開催の講演抄ということで。

 ー中央と地方の関係ー(21p)
 「(江戸時代)各藩は学校の整備に力をいれていました」「おかげで地方の教育水準は非常に高かった」
 「(幕府は)地方の発達を歓迎する余裕」「(明や清の政府にとって)地方の発達は脅威であった」
 (江戸幕府はそもそも東国の戦国大名を掌握した地域政権、西国の大名には領有地の統治委任の性格~
 (そこを参勤交代と正室在府の「人質政策」で、掌握ではないのか)

 ー近代化への過程ー
 「(中国)一九世紀に近代化のチャンスを逃したという点も中国の特徴の一つ」
 「(日本は)西洋列強の文化を取り入れて近代化に成功」。
 (日本はなぜ、列強の植民地にならずに済んだか、戦国時代末期は豊富な金銀資源と戦国大名の軍事力が背景とされるも)
 (幕末、英仏とは薄氷を踏むおもいの「剣が峰」も経験)

 ー戦後、高成長から低成長へー(22p)
 「(日本)一九五〇~六〇年代、保護主義的な政策で成功したのも基礎となる技術があったから」
 「(日本)「失われた二〇年」を経験」「どちらかというと健康な状態はキープした」

 ー「これから30年、日本は もっと強くなる」-
 「(日本)あらゆる国といい関係を続ける可能性を持っている数少ない国」
 (本報告は2015年8月の掲載。安倍政権の発足は特に近隣外交で「手詰まり感」にある。そうではないか)。
 「(日本)医療制度の充実、犯罪の少なさ、教育の優秀さ」」
  (今、新型コロナウイルス感染症。中国首脳を国賓で招き、オリンピック開催の直前の「初期主導」で根本的な間違いがあったのではないか)。
  (「日本技術の劣化」「中間層の縮小と<ふくみ資産>の枯渇」は、さまざまな欠陥を露呈するにいたっていないか)。

 ー現代、日本社会の問題点ー
 「(日本)一九五〇~六〇年代、さまざまなことを学びました」「でも、最近はそれほど勉強していない」
 「盛田(ソニー)、本田(ホンダ)、松下(パナソニック)のような日本人はもういないのでしょうか」
  (三人は「日本にはファイトをもったビジネスマンが大勢いました」の該当者ということで)。
 
 エズラ・ヴォーゲル談・朝比奈一郎解説「これから30年、日本は もっと強くなる」(『PRESIDENTO』 2015年8月31日)
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如意輪寺・東□院・金剛峯寺・吉野朝宮跡・上千本 □にはいる文字?

2021年05月08日 05時56分55秒 | 放送
  如意輪寺・東□院・金剛峯寺・吉野朝宮跡・上千本 □にはいる文字?。

「映像詩 祈りの桜」の場面で紹介された「吉野の桜」。正解は「南」ということで。

放映番組をデジタルカメラで撮影。紹介された場面をメモするも、自分で記載の文字が読めなかった。

 紹介に
 「2021/03/30 NHK総合 【映像詩】」「映像詩『祈りの桜 奈良県吉野山』」
 「奈良在住の映像作家保山耕一が撮影した吉野山の桜」。
 「風に舞う花びらと光が織り成す、祈りの光景」。

東南院について、吉野山観光協会のHPでは、
 「役行者の開基と伝えられる、1300年の歴史を持つ寺院」。 「本堂・多宝塔・庫裡・客殿からなり、鎌倉期の作と伝えられる大日如来・毘沙門天・不動明王などが祀られています」。
 「ロープウェイ吉野山駅下車 徒歩約10分」
 (ここだ!!、そうではないか。「信仰」だからこそ通う、観光なら敬遠)。
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空き店舗地に「心のモニュメント」 北大通を歩こう会3月例会210311

2021年05月07日 14時33分22秒 | 催事
 空き店舗地に「心のモニュメント」 北大通を歩こう会3月例会210311。
 
 見出しに大きく「店舗巡り活性化考え」、続けて「80人参加 北大通歩いて楽しむ」。
 いつもは10人そこそこの催事。この日は市議、市職員、学生参加で、盛り上がった。そう伝えている。

 議会の本会議質問に「鉄道高架橋の是非」が議論されたことから、主催者が働きかけを行ったということ。
 記事に「約80人の参加者が市の中心街について考えた」。参加者のコメントはわずかに一つ。
 「これまで一人で入る勇気がなく初めての店がほとんどだったが、おしゃれな店が多いと思った」。
 コメントの学生が、本市出身の公立学校の在籍学生20歳というところが、救われる。

 <釧路市内の釧路駅前から幣舞橋までの専門店を訪問しながら街歩きを楽しむ>。それが「北大通を歩こう会」の趣旨。
 2009年2月11日に歩き始めて以来毎月2回続ける。代表は岡澤敦子さん、この日は「13年目になると」。

 なんどか参加させてもらっている。報道の催事は欠席するすも。
 毎回、テーマを自分なりに設定。よく設定するのは、「空き店舗地に「心のモニュメント」 つくり。

 北大通3丁目の大型集合住宅進出の前は くしろデパート
 北大通5丁目「くしろまち中横丁」には 小松金物店
 その向かいの北大通5丁目には     安本金物店
 北大通8丁目の釧路信用金庫本店には  米内印刷株式会社

 在来の商店開業地は今、そのヨスガもなく。そこに記憶に生きるモニュメントをつくり、その由緒をネットで発信。

 「釧路駅の高架」「中心市街地のまちづくり」。
 議論も大事ながら、オンリーワンの資源を発掘し、体系化のうえに高い付加価値を創出するため、「なにが出来るか」が重要ではないか。
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奥・北・前・西の穂高 長野・岐阜県境にある北アルプスの山並み210506

2021年05月06日 10時34分23秒 | 放送
 奥・北・前・西の穂高 長野・岐阜県境にある北アルプスの山並み210506

 早朝にめざめて北アルプス大パノラマの映像。緑&紅葉。
 穂高といえば「槍岳」に「河童橋」ほどしか、知らないが。
 しかし、ロープウェーで運ばれた穂高は「真っ白岳」。つまり霧におおわれていたのだ。

 奥穂高岳 北アルプスの最高峰。3190メートル
 北穂高岳 北に連なる3106メートル
 前穂高岳 3090メートル
 西穂高岳 2909メートル
 涸沢岳  3110メートル

 ここまでを 「穂高連峰 ほだかれんぽう」。もしくは「穂高岳」。
 山がさきか、神社がさきか。
 『延喜式』(927年成立)に「穂高神社」の記載。位置は松本盆地の安曇野(あづみの)市にあり、「古代は北アルプス全体を穂高とよんだものと考えられる」(小林寛義)と、する。

 槍ケ岳
 ここまでを 「穂高連峰 ほだかれんぽう」。山がさきか、神社がさきか。
 『延喜式』(927年成立)に「穂高神社」の記載。神社位置は松本盆地の安曇野(あづみの)市にあり、「古代は北アルプス全体を穂高とよんだものと考えられる」(小林寛義)と。

 槍ケ岳。日本アルプスの主峰の一つ。
 穂高岳とともに北アルプスを代表する山。中部山岳国立公園の中心をなす。
 標高3180メートルは奥穂高岳につぐ北アルプス第2位。山頂が槍の穂先のようにとがっているのでこの山名がついた。
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「養蚕」「和紙」「工芸品」への高評価 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220

2021年05月05日 10時03分45秒 | 放送
  「養蚕」「和紙」「工芸品」への高評価 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220 パリ万博で学んだポイントnhkBS210220

連続休日も終盤。5月4日夕、BS3で視聴は「渋沢栄一 in パリ万博」。
 冒頭にスペイン東洋美術館かに伝承されてきた「高さ=266センチの大型金屏風」(写真)が紹介される。
 まぎれもなく、1867年のパリ万博の幕府出品目録と一致する出陳作品と、日欧両サイドの学者の証言。

 パリ万博博で日本に割り当てられた展示スペースは「ごくわずか」。
 幕府使節の徳川昭武、渋沢栄一らが乗り込んでみると。
 そこはすでに薩摩・島津家中の展示品が列品中。大幅にスペースを占拠して、幕府対薩摩の国内対立が表面化。

 両者の列品はいずれもレベルの高い作品。
 薩摩・島津家中の展示品には「薩摩琉球国」の勲章も。
 ただ両者の展示品に対する評価は高かった。
 ナポレオンⅢ世のグランプリ賞を贈られ、その複製メダルが番組で紹介された。

 この番組、その推移をみていて、興味をもった。
 1)徳川昭武と渋沢栄一の身の処し方と帰国後には商工業の振興で殖産興業に貢献した姿。
 2)薩摩・島津家中で前田正名がその後もパリ万博に関係するが、その伏線となり、帰国後は農村の伝統工業で殖産興業をめざす点。
 
 幕府&薩摩・島津家中。
 その列品のなかで海外から注目されたのは、「養蚕」「和紙」「工芸品」への高評価。
 前田自身も、ほかに銅製器、茶業などをくわえて、良質な品を海外の富裕層に買い取ってもらい、「外貨獲得」の道を選ぶ。

 ネットでみると、渋沢とパリ万博の本も出ているようで。
 大河ドラマにあわせ放送された番組。再放送で視聴することに。

(以下、番組案内)
 大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一。
 日本資本主義の父と呼ばれる人物だ。その原点ともいえる大舞台が幕末、パリで開かれた万国博覧会だった。
 花の都で渋沢たちを待ち受けていたのは、ライバル・薩摩藩との外交バトル。
 どちらが日本の代表か、世界にアピールするため、激しい駆け引きが繰り広げられる。
 そして、幕府がパリ万博に出品した幻の展示品の撮影にも成功。
 現地取材と再現ドラマで、若き渋沢栄一の奮闘に迫る。
 ゲスト パトリック・ハーラン、マーク・パンサー、田丸麻紀、齊藤洋一  
 司会 サヘル・ローズ。2021年2月20日放送
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記憶文化財「日銀支店開設プロジェクト」 『釧路新聞』文化欄210405

2021年05月04日 08時50分45秒 | 記録
 記憶文化財「日銀支店開設プロジェクト」 『釧路新聞』文化欄210405

ライトアップで再生
2016年8月、日本銀行釧路支店旧営業所のライトアップが始まる。「ライトアップにふさわしい要点」を3点。
第一は、石川栄燿博士の提唱する日本三大名都論の、重要な構成要素。
第二に、建築作品としての品格をそなえる。「銀行建築がモダニズム建築に移り変わる転換期の建物」(西沢岳夫 釧路高専・教授)。

支店開設プロジェクト.
旧日銀跡保存の第三は、支店開設にいたる構想と、緻密なプロセスの「記憶」を体現する点。時の会議所、栗林定四郎会頭は「室蘭から来た<風の人>にして、中央銀行支店誘致のファシリテーター。
後に会頭を務める両角克治氏は、呉服店商の二代目たる<土の人>中枢都市なみの存在となることを構想し、支店誘致後の受け入れ体制を分担。

記憶文化財
中央銀行支店開設は日銀当局、北海道庁・釧路市が英知をあつめた地域プロジェクト。
記憶文化財を、「プロジェクトのポリシー・戦略など、知る人のみぞ知る記録抄を、当該文化財に関わる重要な記憶として、保存継承するべき市民の資産」と規定しておく。
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奈良朝造営の庸役で育つ 飛騨千年の工匠 nhkG「工匠の里 新日本風土記」210502

2021年05月02日 09時26分59秒 | 書評
 奈良朝造営の庸役で育つ 飛騨千年の工匠 nhkG「工匠の里 新日本風土記」210502。

 釧路市共栄大通。この界隈で創業90年の老舗・片山ホームセンターは「飛騨の匠」を普及する。
 その源泉と意味はいずこに。応えたnhkG「工匠の里 新日本風土記」210502、

 飛騨の技術は都の建設で鍛えられ、千年の伝統をもつ、と。
 租調庸。古代税制その一つが「庸 よう」であったが。飛騨国の住民は建築工事で奈良朝の都造営に、動員されたと。

 かくして鍛えられた建築・彫刻、その総集成としての「山車 やたい」の修復と運行。
 「山車」を「だし」とは読まずに「やたい」と称するが、「飛騨高山流」ということか。

 nhkG「工匠の里 新日本風土記」は1972年の放送番組。春の祭りにむけて、修復がはじまる。

 「一刀彫」。
 龍の彫刻を刻み、山車の下段に配置の品をまかされるのは、「名工にのみ許されてきた」
 腕一流の誉れ=ホマレとされる。

 小学生の全国版画コンクール。
 特選の栄に輝くのはきまって、飛騨の小学生。
 しかし、飛騨の春の雪には「飛騨の女の悲しみの記憶」と、ナレーションは展開。
 「ああ野麦峠」の碑。製糸女工として12、13歳の女児も動員され、結核に死して峠を還れぬ者が多かった。

 「漆をとき和紙で漉す」
 山車の屋根を塗る作業が、「屋台を塗れば一人前」。
 ある意味、年齢階梯制+技術水準の質的保証のシステムというべきや。

 春の祭りを明日にひかえて、山車庫の扉が開く。修復を終えた装飾の「晴れ姿」がマチを練り歩く。
 その数、12台。「歴代の匠の技競う」の一大パレード。

 飛騨の匠の源泉と意味、それに伝承のシステムを見た。そのおもい。
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フォーラム報告書を作っていただき 北海道集治監釧路分監本館191011

2021年05月01日 12時50分54秒 | 催事
 フォーラム報告書を作っていただき 北海道集治監釧路分監本館191011

 そもそもの発端は2017年にさかのぼります。
 1)「さっぱり聞こえなかった、報告書はできんのかネー」。書家の石原清雅先生が申されました。
   北海道立釧路芸術館で開かれた「わが町のお宝展」会場で開かれたフォーラムが終わった時の、お話です。
 2)博物館の専門職員の方の研究業績を発表する機会が縮小し、職務専念が強く求められて調査・研究にあてる時間が減少している。
  21世紀。時代はかわりました。
  地方財政の深刻さは文教政策に費やす余裕も失い、行政区域の人口減は職員定数の切り詰めに<しわ寄せ>されています。
 3)「集治監の町を持つ市町が集いフォーラムを開催したことは、今までにないこと」と受け止め、貴重な機会と判断した。
 そのことはなにより、下の紹介で明らかになっている。


 そうは申しつつも、考えた。
 特に「2)」の事情を察するなら、その取りまとめも、出版も釧路短期大学生涯教育センターの出版事業で取り組もうと。
 そこで当日は、担当職員を同道し、フォーラムの一部始終を録音しておくことは取り組んだ。
 でもその必要はなかった、ことになる。

 標茶町博物館「ニタイ・ト」の学芸員さんが見事に、「紀要に登載&抜き刷り増刷」という手法で、開催自治体が仕上げることを目指されたから。
 ここまで記載。その一部を紹介させていただく。

 基調講演の担当に選任していただきました(24~25p)
 基調講演は釧路短期大学教授の佐藤宥紹氏により「地域創造拠点としての集治監跡」と題した講話を頂いた。佐藤氏の専門分野は日本北方史で及び史料管理学であり、釧路地方を中心に近代史を研究されているほか、生涯学習への造詣も深く、多くの著作を発表されている。また標茶町との関わりにおいては、標茶町史編纂委員として1993年(平成5年)~2005年(平成17年)まで務められ、近代史を担当されている。また前述のとおりフォーラム開催に先立ちご相談させてもらったが、その際に集治監の町を持つ市町が集いフォーラムを開催したことは、今までにないことであり、内容を記録する必要性について佐藤氏よりご助言を頂いた。



 北海道集治監釧路分監本館の改修工事と「北海道遺産」の指定
 2018年8月31日から同19年2月28日まで、復原にむけた改修工事が行われていた。この改修工事中、平成29年度から行われていた北海道遺産第3回の選定作業に標茶町では「釧路分館本館を含めた釧路分監関連施設や墓碑を含め、『北海道集治監釧路分館』として申請」したと言うことである。「この時月形町からも『樺戸集治監』として申請を進められており、その後北海道遺産選定に関わる協議の中で“集治監”は北海道において重要な歴史であることが再確認されると共に、北海道遺産としては『北海道集治監』全体として捉えるべきとの考えに纏まった」(24p)と紹介している。

標茶町教育委員会「『北海道集治監釧路分監本館 開館記念フォーラム』の実施状況について」
(標茶町博物館紀要-第2号-抜刷 2021年3月31日)
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