作者不詳 Giovanni Domenico Cerrini


初めてこういう絵を見た時、既出のスザンナと覗き見の好色爺のような話かと思ったら、これが大違い。
餓死の刑で牢獄に繋がれている父親のもとに面会にいく娘が、むろん食べ物の持込みなどできるわけがないから、自分の乳を父に飲ませて飢えを凌がせたというシャレのような、親孝行娘の物語。その行為が評判になって罪は許されたんだったかな?
ともかく、キリスト教の世界で重視される「愛」を具現した行為として古くから絵や彫刻の題材として取り上げられており、私の手元にも130点ほどの作品画像が集まっているが、番人の目を気にしながら父に乳を含ませるという構図はきまっているので似たような作品が並ぶことになる。
Willem Drost Bernardino Luini Georg Pencz



ean-Baptiste Deshays Jean Francois De Troy Rembrandt Peale



Giovanni Domenico Cerrini Giovanni Antonio Pellegrini Murillo



