過去にも取り上げているが、歌麿が好んで描いた三美人がいる。
浅草観音近くの茶屋の難波屋おきた、両国の煎餅商の高島屋おひさ、吉原の女芸者(花魁ではない)富本豊雛で寛政三美人と評された。
上・豊雛、下左・おひさ、下右おきた 左図と同じで添えられた歌の中にキーワードがある。


名前が書かれていなくても、持ち物や着物の柄などにそれぞれの家紋が描かれていて見分けられることもある。



三人を含めた七福美人。これは特定し難い。上右ひさ、下左二人目きた、三人目豊雛か? 勝川春潮の作品でも区別は可能である。


左きた、観音奉納の絵馬と着物の柄の家紋。 中ひさ 着物柄の「高」の文字と煎餅の袋、上の高砂の絵は意味不明。 右豊雛 着物に家紋

◎ 三者をただ並べて描くのではなく、直接対決で勝負を競っている絵もある。
先述の狐拳をする三人 提灯の文字で特定できる。もちろん三すくみのアイコで勝敗なし。

囲碁対決するおひさ・おきた。豊雛は判定役か。応援は七美人に登場した橘屋おたつと●●屋おせよ。

腕相撲対決 行事は豊雛ではなく幇間のようである。

首っ引き対決 応援二人は不明・

細田栄之 狐拳対決のひさときた。右きたの着物に桐の紋がある。

勝川春好 虎拳対決 小田原屋みきという新人登場。
虎拳も狐拳と似ていて、虎退治の和藤内の話から和藤内は虎に、虎は和藤内の老母に、母は和藤内に勝つ。
きたは虎を踏まえた仕種の和藤内、ひさは虎、みきは杖をついた老婆で、これまた三すくみの勝負なし。

美人同士の対決ではないが、こんなのもある。

