豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Queen of England 拾遺 ヘンリー八世の王妃達 3

2016年04月13日 | 今日の美女


◎ 三番目の王妃 Jane Seymour  1509 - 1537
 ジェーン・シーモアは前々王妃キャサリン、前王妃アンの侍女であったが、アンの処刑後すぐに結婚した。
 ヘンリー王待望の男児エドワード六世を出産、王から厚遇されるが産褥により死去してしまう。

    


    


◎ 四番目の王妃 Anne of Cleves 1515-1557
 アン・クレーブスは、宮廷画家ハンス・ホルバインの描いた肖像画をヘンリー王が気に入って迎えられた王妃だが、実物を見た王が「絵と違う」と怒ったという話があるくらいだから、容姿はぱっとしなかったのだろう。中国の元帝と王昭君の話とは逆なのだが、結局半年ほどで離婚され「王の妹」という称号を与えられたという。
 王妃としては冴えないが、これが因で寵臣クロムウエルを失脚し、ホルバインは宮廷画家の地位から追われることになる。

    


◎ 五番目の王妃 Catherine Howard 1523-1542
 キャサリン・ハワードは前王妃アンの侍女だった人で 二番目の王妃アン・ブーリンの従姉妹。
 この人も婚前の交際相手との姦通を疑われたことにより処刑されてしまう。

    


◎ 六番目の王妃 Catherin Parr 1512-1548
 キャサリン・パーは読書家で神学にも通じ、ヘンリーと対等に話せるような高い知性の持ち主だったようである。
 前王妃たちの子供の教育などにも力を注いだり、晩年のヘンリーの介護など王の信頼も厚かった。

    


※ 左端の画には キャサリン・ハワードとキャサリン・パーの名前があったが、本の中程のページに指を挟んで何事かを論じている様子からみて「パー王妃」とする方が正解ではないか。
  中央は王妃の名はしるされていないが、一番下から逆の時計回りというのが私の推定。 

     

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