豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

JUNO : Aeolus

2019年09月07日 | 今日の美女

 Aeolus アイオロスは風を司る神で、「ジュノーがアイオロスに風を解放するように命ずる」といったタイトルの作品が結構あり、それもデラクロアとかブーシェといった錚々たる大家の作品もあるのである。

Manuel Samaniego y Jaramillo

 

Francois Boucher 二点

  

 

Eugene Delacroix                   Louis de Boullogne

  

 

D.Muzzi Giunone                    Antonio Randa

  

話を求めて辿り着いたのは「トロイ戦争」であった。

そこで急ぎおさらいをしておく。

災いの神の姦計で神界一の美女神を選ぶことになり自信家三美神が名乗り出、トロイの王子パリスが審査を命ぜられた。

Giovanni Andrea Sirani                     Rubens 

  

パリスはヴィーナスを選び 約束のヘレンを獲得するが、すでにヘレンはスパルタ王妃となっていた。

ヘレンはトロイに拉致される。

ヘレン             Guido Reni                  Gavin Hamilton 

    

二人は一目で・・・・・、、しかし、ギリシャ側は当然大憤慨で 戦争がおっぱじまった。

人間界の争いばかりでなく神様の方もヴィーナスはトロイ側、対抗してジュノー、ミネルヴァはギリシャ側ということになる。

これでジュノーとトロイ戦争の関連がはっきりして、上の絵はトロイの船舶をやっけるべく、暴風などの乱暴な連中を解き放って暴れさせるように風神に命じている場面だととうことになる。

下右は、災いのもとヘレンを殺そうとする息子のトロイ将軍アエネアスをとどめるヴィーナス。

余計なことながら神界一の美女神ヴーナスと人間界一の美女ヘレンの揃った三点を一度で見られるのは貴重ですぞ。

Angelica Kauffmann                   Lucas Ferrar

  

下左はジュピターにトロイ戦争についてアビールしているヴィーナス。ジュノーがいるから効果はうすいか。

右はジュノーとミネルヴァにギリシャ側に加担しないよう伝える「イリス」、

と、タイトルにはあるのだが、イリスは虹の女神でジュノーの使い走り。絵をよく見ると筋肉質の脚はどう見ても男、これは「マーキュリー」の間違いのようでジュピターの伝令役の彼がジュピターの要請を伝えに来るのは当然。

  ?                    Jacques Reattu

  

 

 


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