この辺りの下書きでは,トールキンさんはある下書きでは○○と言った事を他の下書きでは△△と書き換えていたりするそうです。そしてクリストファーさん曰く,不思議な事に,トールキンさんは,ファンゴルンの端でギムリが見たという変なお爺さんを,ガンダルフと思っているような節があるかと思えば,他の下書きでは全てサルマンを指していたりするそうです。
さて,ガンダルフとの再会は,ほとんどのエッセンスが最初の下書きにだいたい入っているそうですが,最初に「変なおじいさん」が森の中を歩いてくるのを感知した時のギムリの反応は,more murderousだそうです。(笑)「撃ってしまえ! レゴラス! 弓を引け! 撃て! サルマンだ! もしくはもっと悪い奴だ! 喋らせるな,魔法を使わせるな!」 正式版では『弓を用意しろ』に抑えられたそうですが,こっちの方がギムリらしくて好きだなあ。(笑) そしてその過激なセリフに続き,「何を待ってるんだ? お前に何か関係あるのか?」 ちなみに古い下書きでは,魔法使いは「古い帽子」もしくは「ぼろぼろの帽子」を被っていたそうです。
そしてその最初の下書きでの,ガンダルフと彼らの再会の会話の始まりは,こんな感じです。
<本文>
「‥潮の変わり目にな。大きな嵐が来る,しかしこうしている間も潮の流れは変わっている。わしは火の中を通り,酷く燃やされた,良く燃やされたと言うべきかの。しかし,あんた達の事を話しておくれ。別れてからたくさんの物を見た。たくさんの事を忘れてしまった,そして学び直した。『ある物が遠くに見え,近くに見えるが,全ては見えぬ。→この部分は次のように書き換え。』遠くにたくさんの物が見えるが,近くにあっても見えぬものもたくさんある。」
するとアラゴルンは「最初に何を知りたいですか? いろいろあったんですよ。メリーとピピンを見ましたか?」
「いや,わしは危険な出来事で忙しかったからの。鷲が話してくれるまで,彼らが捕まったとは知らなかった。」
するとレゴラスが「鷲ですか! 3日前にサルン・ゲビアの上空にいたのを見ましたよ!」
「そうじゃ,それはGaerwerという風の主じゃ。わしをオルサンクから救ってくれた奴じゃ。わしが彼に頼んでニュースを集めてもらったのじゃ。しかしそれ以外にも自力で見えた物もある。指輪はわしや旅の仲間の助けの届かぬ所に行ってしまったのう。もう少しで敵に知られる所じゃった。わしはMethedrasの下の山に座り,(指輪の事がバレないよう)暗黒の塔の力と戦った。そして影は去った。しかし,わしは疲れた。」
</本文>
これは,ガンダルフが,フロドが指輪をはめてトル・ブランディアのアモン・ヘンにいた時の話なのですが,このアイディアは後に削除されます。どうもこの頃の下書きでは,ガンダルフにバルログとの戦いで何が起きたかは明らかにされてなくて,Gaerwer(グワイヒア)は,ガンダルフがMethedrasの下辺りを歩いていた所を見つけたような感じになっていて,モリアから素っ裸のガンダルフを拾って(笑)ロスロリアンに連れて行くという正式版での話には,まだなってないようです。
下はガンダルフが話そうとしていた内容,その他,の下書きメモだそう。
<メモ>
鷲はオークとホビットを見る。サルマンが森で動いている。オークの戦い,木の鬚。彼らは安全だが,何かが進行中。木々の反乱? しかし我々は南へ行かねば。戦争が始まろうとしている。メリーとピピンは希望と忍耐を持って待たなくてはならない。しかし彼らの友達を捜す努力は報われる。ガンダルフは喜ぶ。彼らは何が起きたのか尋ねるが,彼はまだ言わない。。
</メモ>
ガンダルフの意図,望み,恐れ等,初期の下書きから書かれていますが,少しずつ変化しています。最初の下書きでは,ガンダルフによると,サルマンはのこのこと捕虜を見にきたけれど,戦いは終った,遅い!と言い,さらに「かわいそうな奴じゃ。あんなに賢かったのに。彼は悪くなるには遅過ぎたのじゃ。暗黒の塔の玉座には座れんじゃろう。」
(彼はサルマンが悪に堕ちた事を『否定的』には語ってないのですね)
また,ギムリが「昨日我々が見たのはあなたなのか,サルマンなのか?」と尋ねると,「昨日じゃったらわしじゃない。しかし我々は似てるからの,あんたはわしの帽子に二度と治らんような凹みをつけるじゃろうの。」
さて,ガンダルフとの再会は,ほとんどのエッセンスが最初の下書きにだいたい入っているそうですが,最初に「変なおじいさん」が森の中を歩いてくるのを感知した時のギムリの反応は,more murderousだそうです。(笑)「撃ってしまえ! レゴラス! 弓を引け! 撃て! サルマンだ! もしくはもっと悪い奴だ! 喋らせるな,魔法を使わせるな!」 正式版では『弓を用意しろ』に抑えられたそうですが,こっちの方がギムリらしくて好きだなあ。(笑) そしてその過激なセリフに続き,「何を待ってるんだ? お前に何か関係あるのか?」 ちなみに古い下書きでは,魔法使いは「古い帽子」もしくは「ぼろぼろの帽子」を被っていたそうです。
そしてその最初の下書きでの,ガンダルフと彼らの再会の会話の始まりは,こんな感じです。
<本文>
「‥潮の変わり目にな。大きな嵐が来る,しかしこうしている間も潮の流れは変わっている。わしは火の中を通り,酷く燃やされた,良く燃やされたと言うべきかの。しかし,あんた達の事を話しておくれ。別れてからたくさんの物を見た。たくさんの事を忘れてしまった,そして学び直した。『ある物が遠くに見え,近くに見えるが,全ては見えぬ。→この部分は次のように書き換え。』遠くにたくさんの物が見えるが,近くにあっても見えぬものもたくさんある。」
するとアラゴルンは「最初に何を知りたいですか? いろいろあったんですよ。メリーとピピンを見ましたか?」
「いや,わしは危険な出来事で忙しかったからの。鷲が話してくれるまで,彼らが捕まったとは知らなかった。」
するとレゴラスが「鷲ですか! 3日前にサルン・ゲビアの上空にいたのを見ましたよ!」
「そうじゃ,それはGaerwerという風の主じゃ。わしをオルサンクから救ってくれた奴じゃ。わしが彼に頼んでニュースを集めてもらったのじゃ。しかしそれ以外にも自力で見えた物もある。指輪はわしや旅の仲間の助けの届かぬ所に行ってしまったのう。もう少しで敵に知られる所じゃった。わしはMethedrasの下の山に座り,(指輪の事がバレないよう)暗黒の塔の力と戦った。そして影は去った。しかし,わしは疲れた。」
</本文>
これは,ガンダルフが,フロドが指輪をはめてトル・ブランディアのアモン・ヘンにいた時の話なのですが,このアイディアは後に削除されます。どうもこの頃の下書きでは,ガンダルフにバルログとの戦いで何が起きたかは明らかにされてなくて,Gaerwer(グワイヒア)は,ガンダルフがMethedrasの下辺りを歩いていた所を見つけたような感じになっていて,モリアから素っ裸のガンダルフを拾って(笑)ロスロリアンに連れて行くという正式版での話には,まだなってないようです。
下はガンダルフが話そうとしていた内容,その他,の下書きメモだそう。
<メモ>
鷲はオークとホビットを見る。サルマンが森で動いている。オークの戦い,木の鬚。彼らは安全だが,何かが進行中。木々の反乱? しかし我々は南へ行かねば。戦争が始まろうとしている。メリーとピピンは希望と忍耐を持って待たなくてはならない。しかし彼らの友達を捜す努力は報われる。ガンダルフは喜ぶ。彼らは何が起きたのか尋ねるが,彼はまだ言わない。。
</メモ>
ガンダルフの意図,望み,恐れ等,初期の下書きから書かれていますが,少しずつ変化しています。最初の下書きでは,ガンダルフによると,サルマンはのこのこと捕虜を見にきたけれど,戦いは終った,遅い!と言い,さらに「かわいそうな奴じゃ。あんなに賢かったのに。彼は悪くなるには遅過ぎたのじゃ。暗黒の塔の玉座には座れんじゃろう。」
(彼はサルマンが悪に堕ちた事を『否定的』には語ってないのですね)
また,ギムリが「昨日我々が見たのはあなたなのか,サルマンなのか?」と尋ねると,「昨日じゃったらわしじゃない。しかし我々は似てるからの,あんたはわしの帽子に二度と治らんような凹みをつけるじゃろうの。」