ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

The Secret Life of Bees : 12

2010-03-25 22:13:40 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
価格:¥ 1,530(税込)
発売日:2005-10-04

Lily、Daughtersが帰るのを待ち、Augustを待ち伏せ。
ようやく部屋に戻ったAugustを前に、ついにLilyは決意。Augustに長年持っていた母の写真を見せます。すると、Augustが発した言葉は、ななななな~~んんと、某英会話学校の某レベルのテキストですっかりおなじみのあの表現。。。。。
You are the spitting image of her.

はい、それでは、もう1度、声に出して言ってみましょう。(爆)
You are the spitting image of her.


「spitting image of~」とは、辞書を引けば「~と生き写し」の意味でございます。おおお~、実践で使っているのは初めて見たぞ。なんだかハリー・ポッターの例のあの決まり文句を思い出してしまいました。
You have Lily's eyes.

これもまた親子が似ている事を意味する定番の表現でしたね。

さあ、Lilyのお母さんについて何がわかるのでしょう? わくわくですね。

Augustは、この家に来る前に、何とリッチモンドでLilyのお母さんDeborahの実家で働いていたと言います。今のLilyは同じ年頃だった時のDeborahに全くの生き写しで、Lilyに会ってすぐにDeborahの娘とわかったのだそうです。

しかしDeborahの事を話す前に、まず、Lilyが何故ここに来たか、から。Lily、それを話せば、せっかくこの家に来て得る事ができた愛を全て失う、と、覚悟していたんですね。それだけに、涙ながらに告白。

そして、Augustの番。

ついにDeborahの秘密が明らかに。

AugustはDeborahが子供の時から約9年間彼女の面倒を見てきました。Deborahは少し変わった子で、空想のお友達を持っていたそうです。Deborahの母、つまりLilyのお祖母さんはそれを心配していたようです。

Augustは、Deborahが19才の時に暇を頂いて、Tiburonで教師の仕事を始める事になりましたが、Deborahは泣いて泣いて、泣きまくったとか。ある時、Deborahが電話をかけてきたそうです。長い電話で、Deborahの語る所によれば、母が亡くなりSilvanに移り、T.Rayと出会いました。最初はうまく行っていたようですが、やがて性格不一致。DeborahはT.Rayのプロポーズを断り続けていたようですが、ある時承諾。どうもその理由は「妊娠」。。。。

その話が、Lilyにササります。私は望まれた子じゃない‥‥!!

しかし、Deborahは生まれた娘はかわいいと手紙に書いていたそう。殆どLilyの事ばかり書いていたそうです。
ある年の8月、Deborahから、T.Rayと別れる事を決意したので、しばらくAugustの所に住みたいと電話。Deborahは1人でAugustの家に来たそうです。Lily、さらにショック。Augustの部屋を飛び出します。
August、Lilyを追い、続きを話します。Deborahは普通の状態ではなかった、骨と皮だけに痩せていた、彼女はうつを患っていたらしい。病院へ連れていくと、精神病院に入る事をすすめられてしまいました。しかしそれは違うと思ったAugustは彼女を連れて帰ったと矢継ぎ早に話します。(Lily、精神病院に入れれば良かったのに、と)
3か月の滞在でようやく少し落ち着きを取り戻したDeborahは、Lilyを迎えにT.Rayのもとへ行ったそうです。

その後何が起きていたかもちろん正確に知っているLily。一部始終をAugustに話します。Augustは、当時帰ってこないDeborahを心配して電話をかけたそうですが、隣人、T.Ray、警察、いずれもDeborahは事故で死んだと言い、誰も事実を語らなかったそう。真実を知ったAugust、驚いた様子。


The Secret Life of Bees : 11

2010-03-25 22:13:05 | BookClub
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発売日:2005-10-04

August、Mayの死後しばらくハチの世話を休んでます。JuneはついにNeilとの結婚を決意。一方、LilyはAugustに母の事を聞きたい。またその一方でAugustの家を去ってRosaleenと新しい人生を模索する事も視野に入れてます。

Mary-Dayというパーティの日、Juneは指輪をもらってとても嬉しそうです。ようやく女性らしいJuneを見る事ができました。Lilyは今日が「告白の日」と決意。Mary-Dayのパーティには、August、June、Daughters of Maryのメンバー、Neil、Otis、Zach、Rosaleenが出席。

(お母さんに関する仰天事実って一体何でしょうね、ドキドキ)

ところで、Mary-Dayの行事って、ハニーケーキを一切れずつ「これがOur Ladyの体ですよ」と言ってそれぞれの口に入れる行事です。これはきっとローマ法王が見たら卒倒するだろなと想像するLily(笑)LilyにケーキをくれたのはJuneです。「最初、辛く当たってごめんね。」に思わず赤面のLily。

Our LadyをHoney Houseに運んで最後の儀式です。Augustの講話の後、Our Ladyに鎖を付けます。

Lilyは儀式の途中で抜け出し。Zachも後を追います。2人はMayの壁から川へ。Mayが亡くなった川ですが、Lilyにとっては、心が浄化される川。ふとLilyはZachに幼い頃の苦い思い出を語ります。小さい頃、家の近くの池で、近所の男の子に、魚を首の周りに括り付けられてしまいます。魚達はまだ生きていて、Lilyが池に入れば生きる事ができますが、怖くてできず、結局そのまま魚が死ぬまで待つ事になったそうです。男の子に懇願したけれどダメ。

実は男の子は何かに怒っていたのだそう。今のZachも警察に捕まったりとかで、何かに怒ってます。どうか同じようにならないでと頼むLilyに、頷くZach。そして2人はキス。Zachは、今は無理だけど、いつか大物になって君を迎えに来る、約束だよ、と、言って、銀のペンダントをかけてくれました。


The Secret Life of Bees : 10

2010-03-25 22:12:22 | BookClub
The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)The Secret Life of Bees: (Penguin Essential Edition)
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発売日:2005-10-04

皆でMayの捜索開始。なかなか見つからず、警察も出動します。
川辺でMayのライトを見つけ、August、固まります。
そして、ついにMay発見。川の中に上向きで沈んでいました。引き上げられたMayを見て、Lily思わず絶句。何と彼女は石をしっかり握って、体が浮かないようにしていました。新しい親友を失ってしょげ返るRosaleen。闇にAugustの悲痛な嘆きの声。

警察がいろいろ(余計な事まで)質問攻め。Lily、うっかり饒舌になります。耐え難いウソ(笑)なので適当に読み飛ばして。。。
しかしおまわりさんのこの余計な一言が気に障りますな。「ここは君のいる場所じゃない。早く(Lilyの架空の訪問先の)おばさんに電話しなさい。今度僕が回ってくる時までには立ち去りなさい。(意訳)」

8/5、司法解剖を終え、Mayが帰ってきます。August曰く、これから「お通夜」だそう。実はLilyの世界(ってか普通のアメリカ?)では、亡くなった人はfuneral homeという所から直にお墓入り、が当たり前だそう。ってか、死者が家に帰ってくるという事態が、彼女にとって大変な驚きなのだそうでございますよ。

あ~れ~? そうだったんですか、一般的にキリスト教。。
通夜がないというのはうすうす知ってましたが、住み慣れたわが家に一旦帰るという事がそんなに異例だったんだ。あ~~~、確かに、アセルスタンの世界でも、そうでしたっけね。しっかし、レクイエムという、死者への最後の祈りを捧げる文化に、死者とお別れする習慣がない、っつのには、私の方こそ、超びっくらでございます。

あああ~~~、それでか。それで、おくりびとに、驚きの反応するのね西洋の方。

まあとにかく、Lilyはこの「変わった」習慣に、すぐに馴染みました。JuneはOh! Susannaを演奏。この粋なはからいに、思わず皆和みます。

とその時、Zachが帰ってきました。結局本当の事がわかって解放されたのだそうです。既に事件を知ってるZach、自分がさっさと真実を言っていれば、牢屋に入れられる事もなくこんな事は起きなかったと謝りますが、August、私が電話を取れば、Mayが外に行くのを止めれば、起きなかった。これはMayがやった事だ、と、きっぱり。

しかしそれを聞いてぐっさりのLily。

Augustは、ハチの「draping」という儀式にLilyを誘います。家族が亡くなった時、ハチが逃げないよう巣箱を覆う儀式です。ギリシャ神話?で、人類史上初めてハチを飼った男性が、ある時ハチが全部死んでしまい、神のお告げにより、生贄を捧げて9日後戻ってみると、生贄からハチが出て来たそうです。それ以来、ハチは蘇りの象徴となり、歴代ギリシャ王は墓を蜂の巣型に作り、カタコンベにはハチの絵がたくさん彫ってあるそうで。。。。

・・まぢっすか?! ありましたよねぇ、バチカンに、ハチ。それが理由だったのか?! 本当? ダン・ブラウンも何も言ってないぞ。(笑)

・・と、いろいろ驚きが目白押しの10章でございました~。

August、Mayの遺書を発見。そこには、2人の姉宛てに、世の中の重さに耐えられない、今度は私が死ぬ番、あなたが生きる番、と書かれてました。


Run!Run!Run!