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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XIV : Return to Hobbiton (4)

2005-04-28 21:10:58 | Tolkien・HoME
クリストファーさんによれば,その後ガンダルフが袋小路屋敷に戻ってビンゴに会う所は,正式版と同じだそうですが,それに続いて,ビンゴに,指輪について何を知っているのか,と尋ねた所から違うのだそうです。

ビルボがどのようにゴラムから指輪を取ったか,その後の旅でどのように使ったか,ビルボが旅から帰ってからしょっちゅう使ったとは思えませんが,たまに便利に使える事もあります。サックヴィル=バギンス家の人達から隠れる時など。

しかし,指輪には不都合な面もあります。好きな時に消える事ができる,という事だけが指輪の特性ではありません。

するとビンゴは,あなたの仰る事はわかります。ビルボは"Well-preserved"と言われていますが,しかし,悪い点は見当たらないように思えます。何故,彼が指輪を置いて行ったか理解できてないのですが‥

ガンダルフは,不都合な面はそのうちわかる,ビルボは最近落ち着きがなくなっていたじゃろう。それも1つの兆候じゃ,と指摘。そして,彼に,気を付けて,指輪の事は秘密にするように,と,言います。

ガンダルフはしばらく旅に出て,なるべく早く会いに戻る事にします。シャイアのホビット達は,この頃ガンダルフの事をあまりよく思ってないようでした。彼らによれば,ガンダルフは厄介者で,平和をかき乱す者でした。

".. and some people are accusing me of spiriting Bilbo away."
あ,このセリフ,気になったんで,ちょっとメモっちゃいました。いえ,「千と千尋の神隠し」の英語題名"Spirited Away"が頭に浮かんできたもんで。ガンダルフがビルボを焚き付けると,確かに「神隠し」っぽいかも。(笑)

ビンゴは,(そんな事を言ったのは)オト(注:この時はロソがオトになっている)とロベリアみたいだ,と怒りを表します。もしビルボがどこに行っているか知っていたらなあ! 袋小路屋敷はサックヴィル=バギンスにくれてやる。

しかしガンダルフは,ビンゴに,袋小路屋敷に住んで指輪を守って,待つよう提案します。

ビルボについて行かなかった事を後悔するビンゴ,これも兆候なのですか,と尋ねると,ガンダルフは,

それはただあんたがビルボを好きというだけの事じゃ。彼は,あんたには辛い事だと知っておる。彼はここを出たくはなかったんじゃ。

ガンダルフは別れ際に,「もし何かあったら近くのドワーフに言うがよい。彼らにはわしの居場所がなんとかわかるようにしよう。」と言います。そしてLofarに手伝ってもらって,袋小路屋敷を出ました。

袋小路屋敷のドワーフの役割,結構大きそうですね。このまま行ってたら,またちょっと違う話になったかも,ですね。

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