トールキンさんは,8巻にありましたように,忘れもしない(笑)1944年5月にファラミアというキャラクタを作り出し,フロドとサムをモルドールに送り出してから,実際その話を書くまで,実に,3年という歳月を費やしております。
もちろん,主人公を辛い目に遭わせるというのは,作家にとって苦渋の決断です。漫画を描いていた私の友人は,主人公をどうしても傷付けられなくて,髪の毛を切っただけで満足していたし,J.K.ローリングだって,ハリポタの後半を書くのには随分時間がかかりました。トールキンさんの場合,さらに間に,終戦という,大きな時代の節目が入った事も理由になるのかもしれません。私達も2001年に,これから人類はどうなってしまう?規模の大事件を経験しましたが,4年もそんな状態にさらされた後の終戦すなわち,開放,だったら,なかなか続きを書く気分が乗らないだろうなあと想像はつきますね。
下書き時代と正式版との違いと言えば,まずアルウェンの名前が違った事,ですかね。後にそれは,ボロミアとファラミアのお母さんの名前になりましたね。
ファラミアに関しても細かい違いがいろいろ。最初の案で,戴冠式で,王冠を被せるのは彼とイムラヒルなんですね。杖は折ってしまうし(汗),それに,結婚式が,アラゴルンと同時になっております。(笑)
エオウィンについては,細かい違いですが,アラゴルンに関するコメントが,最初の案では,"I love or have loved another."で,正式版の"I wished to be loved by another."とちょっと印象が違います。エオウィンが主体的に,愛する相手を変えているように聞こえますね(それでもよかったけど(^^;))。
話が進むにつれ,サルマンの役割が,変ってきたのも印象的でした。
私は,おそらく,ガンダルフの旧友で,高潔な魔法使いであるサルマンを,あそこまで貶めて死なせる決断がなかなかできなかったんじゃないかなと思い込んでます。
そう言えば,終盤のガンダルフの役割も微妙に変ってきたのも気になりますね。最初は彼がホビット達にいろいろ手を貸したり,最後は,こっそり?花火を持ってきて平和を祝った一幕がありましたが,結局,ブリーで別れたきり二度と手助けはせず,灰色港まで会えないという,寂しい結末にしたのですね。
で,有名な,幻のエピローグです。おそらく,HoME最大の「読み甲斐」のある章ですね。コレを読む為に長い年月をかけて読んできたと言っても過言ではありません。(ホントか?(笑)) 私にとっては指輪物語最大の謎の1つだった,ラストの謎が,最後の最後に解けて,嬉しかったです。普通の読者にとって,最後まで主役はフロドであり,フロドが大海に消えた所で物語がおしまい,と,する決断は,きっと正しかったのだろうと思いますが,終わり方がやや唐突で,ちょっと引っ掛かる所があったんですよ。トールキンさんは,本当は,サムが最終的に主人公に代わったと考え,最後にサムのエピソードを加えたかったと知って,何かすっきりしました。
今読むと,追補編だけではよく理解できなかった所,例えば,サムがどういう思いで,フロドと別れていた日々を過したか,というのがわかりました。追補編では,サムが家族を連れて,様々な所を巡った事だけ書かれていますが,こうして家族の会話をリアルに感じる事ができるのもよかったです。
さて,ついにHoMEのLOTR部分を読み終わりました。ぼちぼち,全体の感想などもまとめてみようかなと思いますが,何せ長くて忘れてしまいました(汗)ので,ゆっくり(自分のブログを(笑))読み返し,考えてみようかな。「箒少年祭り」が少し落ち着いてから(笑),ゆっくりと,感想や,この後の身の振り方を考えていこうと思います。
もちろん,主人公を辛い目に遭わせるというのは,作家にとって苦渋の決断です。漫画を描いていた私の友人は,主人公をどうしても傷付けられなくて,髪の毛を切っただけで満足していたし,J.K.ローリングだって,ハリポタの後半を書くのには随分時間がかかりました。トールキンさんの場合,さらに間に,終戦という,大きな時代の節目が入った事も理由になるのかもしれません。私達も2001年に,これから人類はどうなってしまう?規模の大事件を経験しましたが,4年もそんな状態にさらされた後の終戦すなわち,開放,だったら,なかなか続きを書く気分が乗らないだろうなあと想像はつきますね。
下書き時代と正式版との違いと言えば,まずアルウェンの名前が違った事,ですかね。後にそれは,ボロミアとファラミアのお母さんの名前になりましたね。
ファラミアに関しても細かい違いがいろいろ。最初の案で,戴冠式で,王冠を被せるのは彼とイムラヒルなんですね。杖は折ってしまうし(汗),それに,結婚式が,アラゴルンと同時になっております。(笑)
エオウィンについては,細かい違いですが,アラゴルンに関するコメントが,最初の案では,"I love or have loved another."で,正式版の"I wished to be loved by another."とちょっと印象が違います。エオウィンが主体的に,愛する相手を変えているように聞こえますね(それでもよかったけど(^^;))。
話が進むにつれ,サルマンの役割が,変ってきたのも印象的でした。
私は,おそらく,ガンダルフの旧友で,高潔な魔法使いであるサルマンを,あそこまで貶めて死なせる決断がなかなかできなかったんじゃないかなと思い込んでます。
そう言えば,終盤のガンダルフの役割も微妙に変ってきたのも気になりますね。最初は彼がホビット達にいろいろ手を貸したり,最後は,こっそり?花火を持ってきて平和を祝った一幕がありましたが,結局,ブリーで別れたきり二度と手助けはせず,灰色港まで会えないという,寂しい結末にしたのですね。
で,有名な,幻のエピローグです。おそらく,HoME最大の「読み甲斐」のある章ですね。コレを読む為に長い年月をかけて読んできたと言っても過言ではありません。(ホントか?(笑)) 私にとっては指輪物語最大の謎の1つだった,ラストの謎が,最後の最後に解けて,嬉しかったです。普通の読者にとって,最後まで主役はフロドであり,フロドが大海に消えた所で物語がおしまい,と,する決断は,きっと正しかったのだろうと思いますが,終わり方がやや唐突で,ちょっと引っ掛かる所があったんですよ。トールキンさんは,本当は,サムが最終的に主人公に代わったと考え,最後にサムのエピソードを加えたかったと知って,何かすっきりしました。
今読むと,追補編だけではよく理解できなかった所,例えば,サムがどういう思いで,フロドと別れていた日々を過したか,というのがわかりました。追補編では,サムが家族を連れて,様々な所を巡った事だけ書かれていますが,こうして家族の会話をリアルに感じる事ができるのもよかったです。
さて,ついにHoMEのLOTR部分を読み終わりました。ぼちぼち,全体の感想などもまとめてみようかなと思いますが,何せ長くて忘れてしまいました(汗)ので,ゆっくり(自分のブログを(笑))読み返し,考えてみようかな。「箒少年祭り」が少し落ち着いてから(笑),ゆっくりと,感想や,この後の身の振り方を考えていこうと思います。
おかげさまで、HoMEを読んだ気になりました(笑)って、未だ自分で読む体制に入っていません(汗)
「感想と身の振り方」も、期待しています
…「箒少年」も、えるさんのネタバレを読んでから取り掛かったりして(他力本願です)
ご愛読して頂いて,ありがとうございました!
次の身の振り方。。。ホビットの下書きも入手したのですが,これがまた大きな本(笑)なので,まず,アラン・リーの挿絵が魅惑的なフーリンの方から行こうかなと密かに思っております。(まだ予定ですが)
箒少年のネタバレブログですが,7巻はネタバレに神経質な人が多くて,放置するには罪悪感を感じましたので,パスワードを設定しました。
パスワードは変る事もありますので,入る時は,
http://longbottom.blog.ocn.ne.jp/nikki/amon_gwareth/index.html
こちらからどうぞ。(パスワードあまり難しすぎないようにするつもりですが。。(汗))